コラムCOLUMN
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BGMでの快適なオフィス環境作り
日本の夏は年々厳しさを増し、5月でも真夏日を観測することも珍しくなくなってきましたが電気代の節約や環境への配慮から、冷房の設定温度を高めに設定する傾向が広まっています。冷房の設定温度を高めにすることで、電力消費を抑えることや環境への負荷を軽減することができます。しかし、このような環境下では作業効率や集中力の低下、快適性の欠如などの問題が生じる可能性もあります。
こうした課題に対応する一つの手段が、涼感BGMの活用です。涼感BGMは、季節感や清涼感を演出する要素が含まれており、暑い夏のオフィス環境でも涼しさを感じられる効果が期待できます。さらには、心地よい音楽や自然音を通じて、心身のリラックスやストレス軽減を促します。
では、具体的にどのような音楽が涼感BGMとされるのでしょうか?
涼感BGMの紹介とその効果やメカニズムについて詳しく説明していきます。
本項目では、夏のオフィスで快適な環境を作り出す際の難しさについて紹介します。
夏のオフィスでは室温や湿度の上昇や節電対策と快適性のバランス、消費電力の節約など様々な要素を考える必要があり、快適さを追求することは容易ではありません。
夏に快適なオフィス環境を作る上で大きな障害となるのが気温と湿度です。
気温や湿度は、個人の感じ方が様々であることや、外的環境の影響を多分に受けるため、一概に快適とされる状況を保つのは難しいとされています。
また、「オフィス」という環境は人の出入りが頻繁に行われる環境でもあるため「体調管理」という側面においても適切な温度管理は非常に重要でありながら難しい課題となっています。
一方で、働きやすい温度や湿度の研究も行われており、室温が21~25℃の間では作業効率に大きな違いはないとされていますが、その範囲から寒暖ともに離れるにつれ、作業効率が低下していくということがわかっています。
また、湿度についても、70%以上では汗が蒸発しないため疲れを感じやすく、集中力の低下を招く可能性があるという研究発表もあります。
しかし、繰り返しになりますが気温や湿度は個人での感じ方が様々であることや外的環境の影響も多分に受けるため、快適な環境を作るには、単に空調を管理するだけではない別のアプローチも必要になってくるのです。
快適な温度・気温を維持するためのアプローチとして、まずはエアコンが重要な役割を果たします。
しかし、エアコンはオフィス内の電気使用量の40%程度を占めるほど消費電力が大きく、昨今の電力需要の高まりや環境への配慮から使用を控える動きも出てきています。
ただ、節電対策としてエアコンの使用を控えたり、高い温度設定で運用すると、快適性に影響を与える可能性があります。
蝉の鳴き声を聴くと「暑い夏」を想起する、水の流れる音を聴くと「涼しさを感じる」という経験はありませんか?音楽療法の世界では音楽が人の体感温度を変化させることがわかっているなど、音楽が人の心身へ与える影響は大きいのです。
では、人はどのような音楽に「涼しさ」を感じるのでしょうか。
本項目では涼しさを感じられる音楽をご紹介いたします。
「川のせせらぎ」や「波の音」、「鳥のさえずり」などの自然の音です。自然の情景を思い起こさせ涼しさを感じさせる効果が期待できます。また、自然の音がもつ「1/fゆらぎ」によって、リラックス効果も期待できます。
また、自然音単体でももちろん涼しさを感じる効果は期待できますが、「アコースティック」や「ジャズ」「ヒーリング」などの音楽と自然音を組み合わせることで、それぞれの音楽のもつ効果に加えてより涼しさを演出できるのでより効果的な活用につながるでしょう。
ボサノヴァは、ゆったりとしたリズムや柔らかなメロディが特徴です。ブラジルの音楽ジャンルで、その土地の雰囲気や風景が反映されており、トロピカルなビーチ、海辺やリゾート地の雰囲気を想起させ、涼しさを感じることが期待できます。
Sound Design for OFFICEでは、「ボサノヴァでごきげんリフレッシュ・タイム」など、多数のボサノヴァチャンネルを用意しております。
クラシック音楽は、美しい旋律と洗練されたハーモニーを持っています。これは、聴く人にリラックス感を与え、涼しさを感じやすい状態に導くことができるとされています。
モーツアルトの「フルートとハープのための協奏曲」や、ヘンデル作曲の「ハープ協奏曲」などハープやフルートなどの高音が使われている楽曲は、清涼感を味わうことができ、おすすめです。
オフィスにBGMという発想を。オフィスにBGMを流すだけでポジティブな効果がたくさん!
オフィスには「オフィス専用」のBGM、ぜひ試してみませんか?
涼しさを感じる音楽は往々にしてリラックス効果も持ち合わせていることがわかりました。これは音楽のもつ「自律神経を整える」効果により、身体がリラックス状態となり涼しさを感じやすい状態になることが関係しているのです。
では、そんな涼しさを感じる音楽について、効果と活用方法をあわせてご紹介していきます。
例えばクリスマスの時期になると、街中がクリスマスソングで溢れるように、音楽には季節や空間を演出する役割もあります。
夏の暑い時期でも、避暑地を思わせるようなBGMを流すことで、涼しい場所に身を置いているような感覚になり快適な過ごしやすい空間を演出することができるでしょう。
涼感BGMとして使用される「自然の音」には人の耳では聴こえない高周波が含まれています。人の可聴域を超えた高周波をハイパーソニックといい、これと耳で聴こえる音をともに体感すると、体や心を司る脳機能が活性化されることがわかっています。また、ハイパーソニックに触れると脳からα波が発せられ、脳がリラックス状態に導かれるのです。
涼感BGMは、心地よい涼しさを演出することができますが、ある研究によると体感温度を1.4度低く感じさせることがわかっています。
冷房の設定温度を1度高くすることで、約13%の消費電力が削減されると言われていますので、涼感BGMを聴くことで快適性を保ちながらも、消費電力を抑えることが期待できるのです。
Sound Design for OFFICEでは音楽で「涼」を感じてもらうことを目的に「涼感BGM」の配信を行っています。
実際に涼しくなるのかどうか、についての実証実験も行われております。
研究に基づいた様々な楽曲を、是非一度お試しください。
検証内容:20~50代の男女88名を4グループに分け、「涼感BGM」を聴く前と後の2度アンケートを実施し参加者の心理状態の変化を測定
アンケート内容:「今、室温をどのように感じていますか」という質問について〈1.寒い〉〈2.涼しい〉〈3.やや涼しい〉〈4.中立〉〈5.やや暖かい〉〈6.暖かい〉〈7.暑い〉の7段階で回答
検証結果:「涼感BGM」を聴く前と聴いた後の回答に統計的な有意差が見られ「『涼感BGM』を聴くと、聴く前よりも涼しく感じる」ということが示される
また、「涼感アコースティック」(下記グループA)を聴いた群では体感温度が1.4度低く感じる
※研究内容の詳細はこちらをご確認ください
さらに、「涼感BGM」を聴く前よりも聴いた後の方が、ポジティブな気分の数値が高く、ネガティブな気分の数値が低かったことから、室温を涼しく感じるだけでなく、暑い空間での快適さを高めるなどポジティブな影響を与えるとも考えられています。
Sound Design for OFFICEではクラシックやジャズ、自然音やヒーリングミュージックなど、シーンや目的に応じて数多くのチャンネルをご用意しています。
また、これらは様々な研究結果に基づいてUSEN独自のアレンジを加え、働く環境に最適な楽曲構成、音量にてお届けしています。
目的別に楽曲の一例をまとめていますので、是非一度ラインナップをご確認ください。
・集中力を高める
・ストレスを緩和する
・気分転換を促す
・気づき
・健康BGM
Sound Design for OFFICEを導入し、夏のオフィス環境の快適性と節電を両立させ、働きやすい環境作りを目指していきましょう。
オフィスにBGMという発想を。オフィスにBGMを流すだけでポジティブな効果がたくさん!
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