コラムCOLUMN
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BGMでの快適なオフィス環境作り
「最近、社員の集中力が続かない」「オフィスの雰囲気が何となく息苦しい」といった職場の課題。その背景には、オフィス環境が大きく関わっている場合もあります。
職場でのストレスは従業員の心身の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、作業効率や職場の雰囲気、さらには企業全体の生産性にも影響します。
働き方改革や健康経営が注目される今、従業員のストレスを軽減し、快適かつ生産性の高いオフィス環境をつくることは、企業の持続的な成長や競争力の向上につながります。
人間関係や業務量に目が向きがちですが、実はオフィスの物理的環境自体が従業員のストレス要因になるケースも少なくありません。
本コラムでは、職場ストレスのリスクとその影響に焦点を当て、オフィス環境がストレスにどのように関わっているのか、そして快適な空間づくりのために何ができるのかを詳しく解説します。
さらに、近年注目を集めているオフィスBGMの活用が、従業員のストレス軽減や業務効率アップにどのように役立つのか、実際の導入事例や具体的な活用術も交えながらご紹介していきます。
職場で感じるストレスは、多くの従業員にとって無視できない問題となっています。ストレスは個人の健康だけでなく、企業全体の生産性や職場の雰囲気にも大きく関わっています。まずは、ストレスがもたらす具体的なリスクについて見ていきましょう。
ストレスが蓄積すると、心身の両面にさまざまな悪影響が現れることがあります。
代表的な症状には、以下のようなものが挙げられます。
・気分の落ち込みや憂うつ感
・イライラしやすくなる
・集中力や決断力の低下
・原因不明の体重の増減
・睡眠障害や頭痛、胃腸の不調
こうした精神的・身体的な不調が続くと、うつ病や不安障害といった精神疾患の発症リスクを高めるだけでなく、過換気症候群、円形脱毛症、筋収縮性頭痛など、さまざまな身体疾患の発症や症状悪化の引き金となることもあります。
ストレスはこれらの疾患の主要な誘因の一つとして広く認識されており、根本的な改善のためには、ストレス要因の特定とそれに対する適切な対策が不可欠です。
従業員がストレスを抱えたまま働き続けると、仕事への集中力やモチベーションが低下し、ミスや作業の遅れが増加する傾向があります。また、イライラや気分の浮き沈みによって、同僚や上司とのコミュニケーションが円滑に進まなくなる場合も少なくありません。
その結果、チーム全体の雰囲気が悪化し、職場全体の生産性や士気にも悪影響を及ぼします。
このような悪循環が続くと、優秀な人材の離職や組織全体のパフォーマンス低下につながる恐れもあるため、企業としても積極的な対策が求められます。
職場で感じるストレスの多くは、人間関係や業務量だけでなく、オフィス環境そのものが原因となっている場合があります。日々長時間を過ごすオフィス空間の状態は、従業員の健康や仕事へのモチベーションに大きな影響を与えます。ここでは、特にストレスの原因となりやすいオフィス環境の特徴について解説します。
オフィスの温度や湿度が快適な範囲から外れていると、従業員は身体的にも精神的にも大きなストレスを感じやすくなります。
「夏は冷房が効きすぎて寒い」「冬は暖房の効きが弱くて寒い」「湿度が高くて蒸し暑い」「空調が乾燥しすぎて喉が痛い」など、空気の質が作業効率に与える影響は無視できません。
また、周囲の騒音も集中力を妨げる大きな要因です。電話の話し声やウェブ会議の音声、キーボードを叩く音など、さまざまな音がコントロールされずに混在している環境は、不快感やイライラ、疲労感につながりやすいでしょう。
快適な空調管理と、必要に応じた防音・遮音対策が、ストレスの少ない職場環境づくりには不可欠です。
オフィス内が散らかっていたり、書類や備品が整理されていなかったりすると、従業員は無意識のうちにストレスを感じやすくなります。
「デスクに書類が山積み」「共有スペースの備品が乱雑で使いたいものがすぐに見つからない」「給湯室や休憩スペースが常に汚れている」など、些細に見えることの積み重ねが、大きな不快感やモチベーション低下のきっかけになることもあります。
清潔感のある整理整頓された職場環境は、集中力を高めるだけでなく、「ここで働きたい」と思える快適な空間づくりにもつながります。定期的な清掃や片付けの習慣化、共用スペースの運用ルールの見直しなどを行い、職場全体で美観と機能性を意識することが大切です。
オフィスのレイアウトや座席配置によっては、周囲からの視線や背後の人の動き、上司の存在などを常に意識せざるを得ず、心理的なプレッシャーやストレスを感じる場合があります。
たとえば、「頻繁に背後に人が立つ・通る」「デスクトップ画面が周囲から丸見えになっている」「隣の席との距離が近すぎてパーソナルスペースが確保できない」など、プライバシーが十分に確保されていない環境では、落ち着いて作業に集中できず、常に緊張感が伴います。
このようなストレスは、集中力の低下や職場の雰囲気悪化の一因にもなりかねません。必要に応じてパーティションを設けたり、座席配置を工夫したりして、従業員が安心して仕事に取り組める空間をつくることが重要です。
働く時間の多くを過ごすオフィスだからこそ、快適な空間づくりは従業員のストレス軽減と生産性向上の基盤となります。ここでは、より良い職場環境を実現するための具体的なポイントを紹介します。
仕事に集中しやすいオフィスレイアウトには、「プライベート感」と「チームワークのしやすさ」の両立が求められます。
個人でじっくり作業に打ち込めるパーソナルなワークスペースと、複数人で活発な議論やアイデア出しができるミーティングスペースをバランス良く配置することで、業務内容や働き方に応じた最適な環境が実現できます。
また、通路や動線に余裕を持たせることで、ストレスなくオフィス内を移動できることも大切です。人やデスクの間を気にせずにスムーズに移動できる設計は、日々の小さなストレスを減らし、集中力維持にもつながります。 デスクや家具の配置を定期的に見直し、従業員が使いやすいオフィスレイアウトを意識しましょう。
仕事の合間にリフレッシュできるリラックススペースは、従業員のモチベーションや集中力の維持、そして創造性の発揮に欠かせない要素です。そのためには、例えばリラックスできる快適なソファを置いたり、目に優しい観葉植物を飾ったり、空間を柔らかく照らす照明を選んだりするなど、従業員が心からくつろげる居心地の良い空間演出を施すことが大切です。
人の集中力には限界があるため、このように整備された空間で適度な休憩や気分転換をすることで、結果として業務効率の向上や新たな発想の促進も期待できます。
さらに、リラックススペースは社員同士のコミュニケーションを促す場としても重要です。普段は業務上の接点が少ない他部署のメンバーと自然に会話が生まれることで、部門間の連携や新しいアイデアが生まれるきっかけになります。
快適なオフィス環境をつくるには、視覚・聴覚・嗅覚など、五感に配慮した空間デザインも欠かせません。
例えば、窓からの自然光を取り入れる、落ち着いた色調の内装やインテリアを選ぶなど、視覚的な快適さを工夫することで、心が落ち着きやすくなります。
また、オフィスBGMや適度な自然音を取り入れることで、耳に優しい音環境を整えられます。これにより、騒音や話し声によるストレスを和らげ、集中力をサポートします。
さらに、アロマディフューザーや観葉植物を活用して、心地よい香りや空気の浄化効果を取り入れることも、リラックスしやすく集中力を維持できる職場づくりに役立ちます。
特に、音環境を整えるオフィスBGMは、空間の雰囲気を効果的に演出し、従業員の心理状態に直接的に働きかける効果が期待できる、比較的挿入しやすい手法の一つと言えるでしょう。
このように、五感を満たす工夫をオフィス空間全体に取り入れることで、従業員が「また明日もこのオフィスで働きたい」と思える、快適で魅力的な空間を実現できます。
オフィスBGMは、従業員のストレス軽減や業務効率の向上に寄与する有効な手段として、近年ますます注目されています。単に音楽を流すだけでなく、適切な音楽を選定し、業務シーンや目的に合わせて活用することで、職場環境の改善が期待できます。
業務内容や時間帯に応じてBGMを使い分けることで、集中力の向上やリラックス効果が得られます。例えば、午前中の集中が求められる時間帯には、テンポの良いインストゥルメンタルを流すことで作業効率の向上が期待できます。一方、昼休みや終業時には、穏やかな音楽を流すことでリラックスでき、メリハリのある一日を過ごすことができます。
また、BGMにはマスキング効果があり、周囲の雑音を軽減することで、静かな環境を提供します。これにより、従業員はより集中して業務に取り組むことが可能となります。
実際にオフィスBGMを導入し、その効果を実感している企業は数多く存在します。ここでは、その一部をご紹介します。
株式会社ネクステージ: オフィスの移転を機に、開放的な空間での会話の音漏れを防ぐためにオフィスBGMを導入。時間帯に応じた音楽の切り替えや終業時の「蛍の光」の再生により、業務のメリハリと集中力の向上を実現しました。
株式会社タウ: 従来の手動での音楽再生から、オフィスBGMサービスに切り替えることで、選曲や再生の手間を解消。時間帯に応じたBGMの設定により、業務のメリハリが生まれ、集中力の向上や業務効率の改善に寄与しています。
和光技研株式会社: 社屋の建て替えを機に、社員がリラックスしてコミュニケーションを取りやすい環境を目指してオフィスBGMを導入。導入後のアンケートでは、95%の社員が「良い雰囲気になった」と回答し、業務への集中力や作業効率の向上が報告されています。
これらの事例からも分かるように、オフィスBGMの導入は、従業員のストレス軽減や業務効率の向上に効果的であり、職場環境の改善に寄与すると言えるでしょう。
自社のオフィス環境に最適なBGMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
働き方改革や健康経営が注目される中、従業員のメンタルヘルス対策として、オフィスBGMの導入が効果的な手段として注目されています。「Sound Design for OFFICE」は、音楽の力で快適な職場環境を実現し、従業員の心身の健康をサポートします。
検証内容:「S-01 Concentration ~働く人の集中力UP~」で放送している楽曲を、実験参加者に聴かせて、その音楽聴取前後の体温、唾液分泌量、唾液物質を測定しました。
検証結果:このBGMを視聴した結果、副交感神経を刺激して唾液の分泌を促し、同時に血管を拡張して血流を改善すること、また、唾液中の免疫物質を増加させる一方でストレスホルモンは減少させることが明らかになりました。
これらの変化は、心身や脳の疲労を回復させリラックス効果を生み出し、その後の集中力向上や仕事の生産性向上に有効であることを示唆しています。
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「Sound Design for OFFICE」の導入は、従業員のメンタルヘルス対策や生産性の向上に貢献する有効な手段です。業務内容や時間帯に合わせた適切な音楽の選定と活用により、快適な職場環境を実現することができます。
導入事例を参考に、自社のオフィス環境に最適なBGMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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