1. コラム
  2. BGMでの快適なオフィス環境作り
  3. オフィスの眠気はBGMで対策!時間帯別の選曲で集中力を底上げ

BGMでの快適なオフィス環境作り

オフィスの眠気はBGMで対策!時間帯別の選曲で集中力を底上げ

手で顔を抑えながら悩んでいるショートカットの女性

静かなオフィスにキーボードの音だけが響く午後。
多くの人が、昼食後の眠気と戦った経験があるのではないでしょうか。
とくにこの時間帯は集中力が落ちやすく、業務効率の低下につながります。

近年は空調や照明の改善に加え、音環境の最適化、なかでもオフィスBGMの活用が注目されています。ただし、やみくもに音楽を流すと逆効果になることもあります。

大切なのは、眠気のメカニズム(サーカディアンリズムやポストランチディップ)を理解し、時間帯に合わせてBGMを戦略的に選ぶことです。

本記事では、眠気の原因を時間帯別に整理し、科学的根拠に基づくBGM活用術を紹介します。
BGMで眠気をコントロールし、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる、快適で生産性の高いオフィス環境づくりのヒントとしてお役立てください

オフィスで眠気が起こる理由とは?3つの主な原因を解説

オフィスで感じる眠気には、時間帯によって異なる理由があります。
効果的な対策を取るためには、「なぜその時間に眠くなるのか」を理解することが大切です。

<生体リズムの基本「サーカディアンリズム」>

私たちの体には、約24時間周期で働く「サーカディアンリズム(概日リズム)」という体内時計があります。
このリズムは、睡眠と覚醒のリズムを調整し、深夜から明け方にかけて眠気が強くなり、朝から日中にかけて覚醒レベルが高まるように働きます。

ただし、このリズムには午後2時〜4時ごろに眠気が高まる“小さな波”があることも知られています。
これは夜の睡眠不足とは関係のない自然な生理現象です。
そのため、この時間帯に会議や集中作業を行う場合は、意識的な眠気対策が必要になります。

<ランチ後に訪れる「ポストランチディップ」とは>

昼食後に強い眠気に襲われる現象は「ポストランチディップ」と呼ばれます。
多くの人が経験する現象で、主に次の2つの要因が関係しています。

1. 血糖値の変動
食事、特に炭水化物を多く摂取すると血糖値が急上昇し、それを下げるためにインスリンが分泌されます。この血糖値の急激な変動が、眠気を引き起こす一因とされています。

2. サーカディアンリズムの影響
午後の生体リズムによる眠気の波と、食後に副交感神経が優位になるタイミングが重なることで、眠気がより強くなります。

この時間帯のパフォーマンス低下を“仕方ない”と諦める必要はありません。
オフィスBGMなどの環境調整で、脳の覚醒を維持しながらリフレッシュする工夫が有効です。

<午後の疲労蓄積と脳の働き>

午前中から集中して働いていると、午後には脳にも疲労が蓄積してきます。
同じ作業を長時間続けたり、判断を繰り返したりすると、脳の活動が低下し、注意力が散漫になりがちです。

こうした疲労による眠気には、刺激よりもリフレッシュが効果的です。
BGMや照明などで環境に変化を与えることで、脳を再び活性化させることができます。

オフィスBGMが眠気対策に効果的な科学的根拠

では、なぜオフィスBGMが眠気対策に効果的なのでしょうか。
その理由は、音楽が人間の脳や心理に与える刺激にあります。BGMは、集中力や覚醒度、気分のコントロールなど、多方面にわたって良い影響を与えることが知られています。

<BGMによる脳への適度な刺激と覚醒作用>

単調な環境が続くと、脳の活動は低下し、眠気が起こりやすくなります。
オフィスBGMは、聴覚に適度な刺激を与え、脳の覚醒レベルを維持するのに役立ちます。

特に、テンポがやや速い曲や音の変化に富んだ音楽は、交感神経を活性化し、心拍数をわずかに上昇させる働きがあります。
これにより、脳と身体が「活動モード」に切り替わり、単調作業中の集中力低下や眠気を防ぐ効果が期待できます。

<周囲の雑音を遮断する「マスキング効果」>

オフィス内には、空調の音、コピー機の作動音、遠くの会話など、集中を乱すノイズが多く存在します。こうした雑音は注意を奪い、作業効率を下げる原因になります。

オフィスBGMには、これらのノイズを包み込み、聞こえにくくする「マスキング効果」があります。適度に均一な音環境は、心理的な安心感をもたらし、従業員が目の前の業務に集中しやすい状況をつくります。
その結果、ストレスが軽減し、集中力が長時間持続しやすくなります。

<感情に働きかけ、モチベーションを維持する>

音楽は、人の感情や気分に直接作用します。
明るくポジティブな曲調のBGMは、気分を高め、仕事への意欲を引き出す効果が期待できます。
特に、疲労がたまりやすい午後や週の後半には、音楽が心理的なリフレッシュ剤として機能します。快適なBGMが流れる職場は雰囲気を和らげ、コミュニケーションの活性化にもつながります。
このようなポジティブな環境づくりが、眠気を防ぎ、生産性を支える重要な要素となります。

【時間帯・シーン別】眠気を制し業務効率を上げるBGM活用術

節電対策にも!音楽の活用方法

眠気の原因が時間帯によって異なるからこそ、流すBGMも時間帯に合わせて戦略的に切り替えることが、効果を最大化するポイントです。
ここでは、オフィスBGMを活用して眠気を防ぎ、集中力を高める時間帯別の活用ポイントを紹介します。

<午前:一日の活力を生む、軽快な音楽>

一日の始まりは、気持ちを前向きに整え、業務にスムーズに入れる環境づくりが大切です。

選曲のポイント

  • ・やや速めのテンポで、明るく軽快なポップスやジャズのインストゥルメンタル
  • ・ボーカル入りの場合は、歌詞が気になりにくい洋楽や主張の強すぎない曲がおすすめ

期待される効果
  • ・交感神経を刺激し、心身をアクティブな状態へ導く
  • ・職場全体をポジティブな雰囲気にし、モチベーションを高める

<昼休憩後:眠気をリフレッシュする、爽快な音楽>

ランチ後は眠気が最も強まりやすい時間帯です。意識的に覚醒を促すBGMを選びましょう。

選曲のポイント

  • ・清涼感のあるボサノバや軽快なアコースティックギターのインストゥルメンタル
  • ・テンポをやや上げ、リフレッシュ感のある爽やかな曲調を選ぶ

期待される効果
  • ・食後の眠気を軽減し、午後の仕事モードへの切り替えをスムーズにする
  • ・気分をリフレッシュし、集中力を再び高めるきっかけをつくる

<午後:集中力を持続させる、安定したテンポの音楽>

この時間帯は、サーカディアンリズムによる眠気の波が訪れやすくなります。
集中力を維持できるよう、安定感のあるBGMを選ぶことがポイントです。

選曲のポイント

  • ・テンポが一定で変化の少ないミニマルミュージックやヒーリングミュージック
  • ・考えを邪魔せず、程よい刺激を与えるインストゥルメンタル中心

期待される効果
  • ・脳の覚醒レベルを一定に保ち、集中力を長時間維持する
  • ・単調な作業による眠気を防ぎ、安定したパフォーマンスを支える

<終業前:疲労感を軽減し、もう一踏ん張りを後押しする音楽>

一日の疲れが出やすい終業前の時間帯は、前向きに締めくくれるBGMが効果的です。

選曲のポイント

  • ・軽快で明るいポップスやジャズを中心に、過度に速すぎないテンポ(目安BPM100〜115)
  • ・ラスト15〜30分はやや落ち着いたテンポ(BPM80〜95)に切り替えてクールダウン

期待される効果
  • ・疲労感を和らげ、最後の業務を心理的にサポート
  • ・仕事からプライベートへ自然に気持ちを切り替え、リラックス状態へ導く

オフィスBGM導入で失敗しないための3つのチェックリスト

オフィスBGMは、眠気対策や生産性向上に効果的な手段です。
導入方法を誤ると「うるさい」「集中できない」といった不満を招き、逆効果になることもあります。
ここでは、失敗を防ぐために確認しておきたい3つのチェックポイントを紹介します。

<チェック1:従業員の理解と合意は得られているか>

オフィスBGMは、職場全体の環境に関わる取り組みです。
一部の担当者だけで決めるのではなく、従業員の意見を事前に取り入れることが大切です。

  • ・導入前にアンケートを実施し、音楽のジャンルや音量への意見を把握する
  • ・「集中業務中は音量を下げる」「特定時間帯は無音にする」などのルールを明確化
  • ・部署や業務内容に応じた柔軟な運用方針を設ける


従業員との合意形成がなされていると、導入後の満足度が高まり、職場環境改善への一体感にもつながります。

<チェック2:音量やスピーカーの配置は適切か>

BGMの効果を最大化するには、音量とスピーカー配置の設計が重要です。
音が偏ったり、うるさく感じると逆効果になるため、まずは小さめの音量からスタートするのが基本です。

  • ・会話や電話を妨げない程度の快適な音量
  • ・スピーカーの数・位置を調整し、オフィス全体に均一に音が届く環境をつくる
  • ・導入時は専門業者に音響設計を相談すると安心


快適な音環境は、集中力の向上だけでなく、ストレス軽減や離席率の低下にもつながります。

<チェック3:誰もが安心して利用できる著作権処理済み音源か>

オフィスでBGMを利用する際は、著作権の扱いに注意が必要です。
個人で購入したCDや、Apple MusicやSpotifyなどの個人向け音楽配信サービスをそのままオフィスで流すと、著作権侵害にあたる可能性があります。

安心してオフィスにBGMを導入するためには、次のいずれかの方法を選びましょう

  • ・オフィス、店舗向けのBGM配信サービスを利用する
  • ・著作権フリーの音源を使用する
  • ・JASRACなどの著作権管理団体と直接契約する


BGMは、従業員の満足度や生産性を高めるための大切な投資です。だからこそ、権利関係をクリアにし、誰もが安心して働けるクリーンな環境を整えることが、企業の信頼にもつながります。
こうした環境づくりをサポートするのが、「Sound Design for OFFICE」です。

Sound Design for OFFICEで、眠気に負けないオフィス環境づくりを

これまで見てきたように、オフィスBGMは単なる装飾ではなく、従業員のコンディションを整え、業務効率を高める戦略的なツールです。

眠気の原因となる生理的メカニズムを理解し、時間帯やシーンに合わせてBGMを使い分けることで、その効果を最大限に引き出すことができます。

<BGMがもたらす覚醒と集中のバランス>

眠気対策としてのBGMの役割は、単に「覚醒」させることだけではありません。
過度な刺激はかえって集中を妨げます。重要なのは、脳を適度に覚醒させながら、業務への没入を妨げない「覚醒と集中のバランス」です。
プロが選曲したBGMサービスは、この絶妙なバランスを考慮してプログラムが組まれているため、従業員が意識することなく、自然に集中できる音環境を創り出すことができます。

<時間帯に合わせた最適なBGMで、生産性の高い働き方を実現する>

従業員が快適に働ける環境を整えたい企業にとって、重要なのは日々の音環境です。
その課題を解決し、眠気対策や集中力向上をサポートするのが、「Sound Design for OFFICE」です。

本サービスでは、今回紹介したような時間帯別の眠気対策はもちろん、「集中力向上」「リラックス」「マスキング効果」など、オフィスの目的に合わせた400以上の専門チャンネルをご用意。

タイマー機能を使えば、

  • ・朝は活気ある音楽
  • ・ランチ後はリフレッシュできる音楽
  • ・午後は集中力を高める音楽


といったように、時間帯ごとにBGMを自動で切り替える計画的な音環境運用が可能です。

従業員の眠気をコントロールして業務効率を高め、いきいきと働けるオフィス環境づくりに、「Sound Design for OFFICE」をぜひご活用ください。

働き方やオフィス環境に合わせて、眠気を防ぎ、集中力を高める音の活用方法をご提案いたします。

オフィスにBGMという発想を。オフィスにBGMを流すだけでポジティブな効果がたくさん!
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