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  2. BGMでの快適なオフィス環境作り
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BGMでの快適なオフィス環境作り

オフィスBGMの導入によって仕事効率をあげるコツ

オフィスBGMの導入によって仕事効率をあげるコツ

オフィスBGMは、オフィス環境の改善策として、多くの企業で導入が検討されている手段です。そのメリットは、集中力アップ・リラックス効果・マスキング効果など様々です。
しかし、オフィスBGMの導入の仕方によっては従業員に不快感を与えることがあります。逆に仕事効率を下げてしまう結果につながりかねません。
今回は、オフィスBGMをオフィス内で効率的に導入するための4つのポイントをご紹介します。

■ポイント①BGMの音量

1つ目のポイントは、BGMの音量です。
オフィスBGMの効果を最大限にひきだすためには、音量をコントロールすることが非常に重要です。
適切な場所に絶妙な音量で流してこそ、心地よい空間作りができるのです。
音量が大きすぎると仕事に支障がでて、従業員の不快感につながりますし、音量が小さすぎると導入の効果が薄れます。最も心地よく感じる音量は、どの程度なのでしょうか。

最適な音量の目安とは?
快適な音量設定をするために、音量の測定をしましょう。スマホの無料アプリに様々な騒音計のアプリがあるので、ダウンロードしておくと良いでしょう。一般的な測定値は、音圧レベル「db」で表されます。音の目安は、80dbで電車の中、60dbで半径1mでの普通の会話、40dbで静かなオフィスの中、20dbでささやき声です。60db以上になると会話の妨げになり、音量が大きく感じられる可能性が高くなります。そのため、導入場所にもよりますが、60db以下が最適な音量といえるでしょう。

音の響きや音量を座って確かめる
オフィスBGMを導入する際、必ず音の響き方や音量を確認しておきましょう。
どんな方法でどんな音楽を流すかによっても音の聞こえ方が変わりますし、どういった目的でどの場所に音楽を流すかで快適な音量も変わります。実際に導入を検討している場所に座ってチェックしましょう。
音の響きを良くするポイントは、複数のスピーカーをバランスよく配置することです。座る場所によって聞こえ方が違うということもなくなり、どこにいても居心地が良い空間になります。
また、内装の材質にまでこだわると、音の響きを調整することができます。音が反射しやすいのは、ガラス・タイル・コンクリートなど、音が反射しにくいのは木材などです。この材質の特性を活かし、スピーカー付近の壁や床を木材に、離れた場所の壁や床をコンクリートにしたり、逆にタイルやガラスの上に絨毯をひいて音を遮断する工夫もできます。音の響き方を確認して、導入場所にあった最適な音を演出しましょう。

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■ポイント②音楽のジャンル

2つ目のポイントは、流す音楽のジャンルです。
音楽の種類によって、集中力アップ、リラックス効果、マスキング効果など、オフィスへの導入にメリットがあるものもありますが、逆にオフィスBGMとして向かないジャンルもあります。居心地の良い空間作りには、場所や目的に応じた選曲が大切です。

オフィスBGMに向かない音楽
音楽に歌詞が入っているロックやポップスなどは、オフィスへの導入には向かない音楽です。歌詞が入っていると、言語中枢が働いて、無意識のうちに音楽自体に意識が向いてしまい、集中力の妨げになってしまうからです。どうしてもロックやポップス調の音楽が良い場合は、歌詞がないインストゥルメンタルを選ぶようにしましょう。また、聴き馴染みがない曲もオフィスBGMとしては不向きです。音を聴きとることに意識が向いてしまうからです。音それ自体に意識が向いてしまう楽曲は、オフィスBGMとしては向きません。

集中力をあげる音楽
集中力を高める音楽としておすすめなのは、クラッシックやヒーリングミュージックです。
これらの音楽は、集中力をアップさせ、持続させる働きをもつノンアドレナリンと呼ばれる神経伝達物質の分泌を活発化させます。仕事自体が楽しくなり、集中力の持続に加え、仕事効率アップにもつながります。音楽によってノンアドレナリン分泌を活発にするためには、テンポが良く、音階の抑揚が少ない、歌詞がない曲が最適です。クラシックやヒーリングミュージックは、脳内を活性化させてくれるため、オフィスBGM音楽向きのジャンルなのです。

リラックス効果のある音楽
リラックス効果が高い音楽としては、クラシック、自然BGM、JAZZなどがおすすめです。
リラックス状態を作る脳波「アルファ波」を増やし、自律神経を整える効果があります。気持ちのリセット、リフレッシュ効果に期待できるのです。リラックス効果が得やすい音楽には、以下のような特徴があります。

・爽やかな自然音でつくられている
・歌詞のない、落ち着いた曲調
・希望に満ちたメロディ

これらの音楽的特徴をもった、クラシックや自然BGM、JAZZなどが、リラックス空間を作り出すために最適なジャンルなのです。

■ポイント③BGMをかける場所

オフィスBGMの導入によって仕事効率をあげるコツ

3つ目のポイントは、BGMをかける場所です。
オフィスBGMをどのような目的で利用するのかによって、導入する場所もそれぞれ異なるでしょう。導入にあたって、事前に目的を明確にしておきましょう。
オフィスBGMを導入する企業でよく挙げられる主な目的は、2つ。マスキング効果とリラックス効果です。

・マスキング効果
マスキング効果を期待するなら、会議室への導入がおすすめです。
マスキング効果とは、ある音が他の音に妨害されることで、聞こえにくくなることです。重要な会議や面談の内容は、他人には聞かれたくないことも多いでしょう。会議室の中にいても、声が漏れていないか心配になることがあると思います。
そうした繊細な場面で音楽を取り入れると、マスキング効果によって、その心配もなくなります。音楽が会話の内容をかき消してくれるので、安心して話に集中することができるのです。

・リラックス効果
リラックス効果を期待するなら、休憩室への導入がおすすめです。
仕事と休憩時間のメリハリは、仕事効率をあげるために重要なことです。休憩室での時間は、脳をリフレッシュするために大切な時間なのです。音楽のもつリラックス効果を休憩室に取り入れることで、長時間の仕事で疲弊した脳を休息させることができます。
オフィスBGMは、より快適な休憩室の空間づくりに必要な要素なのです。

このように、オフィスBGMの導入場所は、目的によって変わります。流す音楽ジャンルや音量も場所によって変わってくるため、まず目的に応じた場所選びをしましょう。

■ポイント④オフィス環境

4つ目のポイントは、オフィス環境です。
仕事効率をあげるためには、従業員が快適に感じる職場環境をつくることが大切です。仕事による疲労やストレスを感じることが少ない環境づくりが、結果的に事業の成功に結びつきます。
厚生労働省と中央労働災害防止協会は、「快適職場づくり事例集」の中で、快適な職場環境づくりにあたって考慮すべき点として、以下の4点をあげています。

①継続的かつ計画的な取り組み
②労働者の意見の反映
③個人差への配慮
④潤いへの配慮

これらをふまえた、環境整備が求められます。ただオフィスBGMを導入するだけでなく、どのような目的で、どういった導入方法が良いのか、様々な人の視点に立って考える必要があるのです。

■まとめ

オフィスBGMの導入は、良い職場環境づくりには重要な要素となります。
しかし、ただオフィスBGMを社内に取り入れるだけでは、従業員のモチベーション、仕事効率アップにつながりません。
音楽の音量・種類・場所・環境など、様々な視点から導入方法を考える必要があります。
企業によって、それぞれオフィスBGM導入の目的は異なります。導入する方法やオフィス環境の整え方を明確にして、オフィスBGMを仕事効率アップにつなげましょう。

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