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BGMでの快適なオフィス環境作り

音楽療法の効果から考えるオフィスBGMのあり方

音楽療法の効果から考えるオフィスBGMのあり方

オフィスBGMは、職場環境を整える意味で、今多くの企業で導入が検討されています。
音楽には様々な効果があり、オフィスBGMの力によって仕事に対するモチベーション向上、業績アップにつながる可能性を大いに秘めています。
今回は、音楽療法からみる、音楽が私達のカラダにもたらす効果、そしてオフィスBGMの導入が今求められている背景についてご紹介します。

■音楽療法とは

近年注目度が高まり、様々なシーンで活用されている音楽療法。
音楽療法とはどのようなものなのでしょうか。

音楽療法って何?
音楽療法とは、音楽の力を利用して、健やかな毎日を送れるようにアプローチする療法です。
健康の維持・生活の向上はもちろん、心身障害の機能回復や問題行動の改善など、その目的は多岐に渡ります。一人一人、目的やニーズが異なるため、子どもから高齢者まで、障害の有無に関わらず多くの人が音楽療法を活用しています。
特に用いられることが多いのは、介護施設です。音楽療法は、脳を活性化させるリハビリテーション方法の一つとして位置づけられており、多くの介護施設で取り入れられています。好きな音楽を聴いたり、カスタネット・タンバリンなどの楽器を奏でたり、歌を歌って踊ったり。その方法は様々で、「音楽それ自体を楽しむこと」が重要視されます。

音楽療法を行う音楽療法士という仕事
音楽療法を実施するためには、音楽をリハビリテーションとして利用する技術をもち、対象者の目的に対して適切に働きかけることが必要です。そこで、音楽療法を的確に理解して生活向上を図る、音楽療法士という仕事があります。
国家資格はありませんが、民間資格として、日本音楽療法学会の「認定音楽療法士」の資格があります。取得には、大学・短大・専門学校で学んだのち、医療や福祉現場での5年以上の臨床経験が必須となります。日本ではまだまだ認知度が低い仕事ですが、海外ではメジャーなリハビリ療法として認識されています。高齢者の割合が年々増えている日本において、そのニーズ・需要は今後さらに高まり、音楽療法士が大きく注目されることが予想されます。

■音楽療法によって得られる効果

音楽療法は、音楽によって心身の健康維持をサポートします。
具体的に、音楽療法によってどのようなメリットを得ることができるのでしょうか。音楽療法がカラダにもたらす3つの効果をご紹介します。

①認知症対策
音楽療法は、特に認知症対策として効果が高い療法とされています。
音楽は、「記憶の扉を開けるカギ」とも言われ、昔流行した曲や懐かしの楽曲を聴くと昔の記憶が思い出され、脳の活性化につながるとされています。昔の思い出につながるものを、見たり触れたりしながら昔の経験を語り合う心理療法、「回想法」と同様の働きがあるのです。
こうした脳の活性化に加えて、音楽によって食欲増進、質の高い睡眠、笑顔が増えるなどの前向きな結果が生み出されています。音楽療法によるこれらの効果によって、日常生活動作(ADL)が向上したり、健康なカラダがつくられます。認知症予防・対策へと大きくつながるのです。

②ストレス解消・緊張緩和
音楽療法は、心の状態を整える働きがあります。
音楽を聴くと、脳をリラック状態にする副交感神経の働きが活発になり、自律神経の乱れが改善されてストレス解消へとつながります。血液の流れも良くなり、心身に落ち着きを与えてくれます。そのため、精神的なプレッシャーで緊張状態にある瞬間にリラックスできる音楽を聴くと、緊張がほぐれることがあります。また、夜寝る前に落ち着いたメロディーの楽曲を聴くことで、寝つきがよくなり、快適な睡眠を実現できることも。
音楽は、心と体の状態と密接な関係があるのです。

③コミュニケーション能力の向上
心身障害などがある方でも、音楽療法によって他人とのコミュニケーションがとりやすくなります。
音楽を介する事で、歌う、楽器を鳴らす、カラダを揺らすなどの動きがみられます。すると、感情が乏しい人、自発性が低い人でも自然と笑顔が表れ、積極的な周りとのコミュニケーションへつながったという事例があります。こうした音楽療法による運動効果によって、コミュニケーション能力の向上が見込めるのです。

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■オフィスに音楽が必要とされる背景

音楽療法の効果から考えるオフィスBGMのあり方

音楽は、良い職場環境づくりのために積極的な導入が求められます。
こうした動きが今必要とされる背景には、昨今多くの企業において問題視されている、労働環境の悪化による従業員のメンタルヘルス問題があります。

社会問題視されるメンタルヘルス問題
メンタルヘルス問題とは、心の健康問題のことです。近年職場を取り巻く環境が変化し、過重労働、複雑な人間関係などによって、メンタルヘルスに不調がでる人が増えているのです。この問題は社会的に大きな問題として昨今取り上げられ、労働安全衛生法の改正やストレスチェック実施の義務化(労働者が常時50名以上の企業が対象)といった、職場環境改善への動きが活発になっています。
従業員がこうしたメンタルヘルス不調になると、企業にとっては様々なリスク・デメリットがあります。
メンタルヘルスが原因で従業員の離職へつながったり、会社全体の士気の低下、最悪の場合、訴訟に至る場合も。
良い職場環境づくりは、従業員をメンタルヘルス問題から守るのはもちろん、会社の業績アップにもつながるため、企業に求められる課題ともいえるでしょう。

■オフィスBGM導入によって期待されること

オフィスに音楽を導入することは、良い職場環境づくりに貢献します。
オフィスBGMを流すことで、具体的に以下のような効果を期待することができます。

・オフィスの雰囲気をアップさせる
オフィスBGMにはイメージ誘導効果があるため、オフィス内の雰囲気を変えることができます。
始業・終業時刻の音楽で仕事のオンオフを切り替えさせ、休憩スペースではリフレッシュする。音楽のジャンルやテンポを変えることで従業員の業務効率を大きく上げることができます。また、従業員だけでなく、お客様をオフィスで迎える際にも、安心感を与える効果もあります。
音楽が潜在的に人にもたせるイメージは大きく、オフィス内の雰囲気を向上させることができるのです。

・マスキング効果で会話漏れが防げる
オフィスBGMを取り入れると、マスキング効果を得ることができます。マスキング効果とは、音によって音をカバーする効果です。他の人に聞かれたくない会議内容や重要な面談など、音漏れが気になる時がありますよね。オフィスBGMを導入することで、仕事上の会話をカモフラージュして音漏れしにくくすることができます。マスキング効果をねらった選曲をするなら、せせらぎの音や鳥の鳴き声がベースの、歌詞がない強弱・上下があるものにしましょう。

■まとめ

音楽療法は、心身ともに私達のカラダに大きなメリットをもたらしてくれます。
音楽の力によって、介護施設を中心に多くの人の心身の健康維持をサポートしているのです。音楽療法にみられる音楽の効果は、仕事環境にもポジティブに置き換えることができます。社会問題化している職場環境悪化に伴うメンタルヘルス問題は、多くの企業にとって課題となっています。オフィスBGMの導入は、オフィス内の雰囲気を明るくメリハリのあるものにするだけでなく、音楽そのものがもつリラックス効果で従業員をリフレッシュさせてくれます。オフィスBGMが会社内にもたらす効果は非常に大きいのです。
ぜひ、オフィス環境改良に、オフィスBGMの導入を検討してみてください。

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