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BGMでの快適なオフィス環境作り

会議室にオフィスBGMは必要か?マスキングがもたらす効果とは?

会議室にオフィスBGMは必要か?マスキングがもたらす効果とは?

職場の雰囲気を改善するためにオフィスBGMを流してマスキング効果を活用する動きは、近年では多くの企業で導入例がみられます。では、静けさが求められる会議室ではオフィスBGMはどのように活用できるのでしょうか。円滑な会議を進めるにあたって会議室にオフィスBGMを活用する例と効果について紹介します。

会議室にオフィスBGMが必要な理由

 オフィスBGMは作業環境を整え、作業効率の向上や社員のモチベーション維持のためにも役立ちます。音楽が流れているとコミュニケーションをとりやすくなり、社内の人間関係もよくなっていきます。さまざまなメリットがあるオフィスBGMですが、会議室にはオフィスBGMは必要ないと思う人もいるでしょう。会議において厳粛な雰囲気を重視し、BGMによって話す内容が聞き取れないことを懸念される人もいるかもしれません。

 会議室でオフィスBGMが必要とされる理由は、会議の内容が外に漏れてしまうことを防ぐことができるためです。個室の会議室であれば防音効果はある程度期待できますが、パーティションで区切ったスペースで会議をしている企業も少なくありません。会議の内容を聞かれてしまう、あるいは周囲に声が聞こえそうで遠慮して発言できない人もいます。会議中にオフィスBGMがかかっていることで、ある音が別の音によってかき消されるマスキング効果が得られ、安心して会議を進めることができます。もちろん、会議の雰囲気を壊すことがないようなBGMを選択すれば、これらの懸念事項をクリアできるでしょう。

音のマスキング効果を狙った対策

 オフィス内での会話漏れ対策にBGMを流す方法は効果的です。誰にでも聞こえる大きな声で話しているのならまだしも、普通に会話をしているだけの声が周囲に漏れてしまうことはなくなります。オフィス内での会話漏れに特に注意しないといけないのは来客時です。会話の内容が漏れてしまうことが、取り返しのつかない自体になる可能性もあります。

 また、会議室での場合は重要なことほど議論が白熱し、声が大きくなってしまうものです。しかし、これらの問題は、オフィスBGMのマスキング効果によって解消が期待できます。会議という重要事項を決定する場所においても、マスキング効果を狙った音響対策はすでに多くの企業で導入されているのです。

 音で音を覆い隠すマスキング効果をより発揮させるためには、適した空間づくりが重要になります。壁と天井に隙間がある、あるいは壁そのものの素材が軽いといった場合は音漏れが発生しやすくなります。音は空気中に伝わる振動であるため、隙間があると一気に音が漏れてしまいます。マスキング効果が発揮しやすい空間の特性を考慮し、隙間を埋めるようにするとよいでしょう。壁の素材の厚さはあまり関係ないものの、簡単な軽いパーティションで区切られているとマスキング効果が比較的に発揮しにくくなります。

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マスキング効果を高めるための音の構造とは

マスキング効果を高めるための音の構造とは

 マスキング効果を高めるためのポイントは音の周波数にあります。マスキング効果は同じ周波数の音を重ね合わせることで効果が高まるため、会話漏れを防ぐためには声の周波数帯域が含まれている音を流すのが適切です。漏れて聞こえる音より小さ過ぎると効果が弱まってしまうため、BGMの選定の際には考慮した方がよいでしょう。会話漏れを考えるのなら、人の声が入っている音楽を選択するのが効果的です。ただ、前奏や間奏などの声が入っていない部分では効果は弱まってしまいます。

 また、空間ごとの音量調整ができるとより効果的です。スピーカーから出る音量を個別に調整できると、空間の大きさに合わせることができます。空間の大きさによってマスキング効果が弱まるということを防げます。会議室の場合は比較的狭い空間となるため、音を大きくして対応が可能です。

マスキング効果以外にも有効な効果

 会話漏れをはじめとしたさまざまな懸念事項をクリアするためにオフィスBGMを流してマスキング効果を得るのは効果的な方法です。ほかにも感情誘導効果やイメージ誘導効果を得るのも会議が円滑に進む理由になります。感情誘導効果は音楽を流して無意識に人間の感情に影響をもたらすことです。たとえば、お客様に楽しい時間を過ごしてほしい飲食店ではアップテンポな曲をかける選択がスタンダードとなっています。一方、病院では落ち着きのあるBGMを流して患者様の不安を軽減しています。その場ではどういった感情を抱いてもらうのがよいかを考えてBGMを流すのが望ましいです。

 会議においては軽い印象を与える音楽は目的との親和性が高くはありません。そのため、鳥の鳴き声や川の流れる音などをベースにしたサウンドが望ましいです。会議室が無音状態なら重苦しい雰囲気が際立ってしまい、発言したいことも気軽に発言できなくなる人も出てきます。あくまでも、会議という重要な場所であると認識してもらい、そのうえでリラックスできる空間であるのが理想的です。感情誘導効果で集中力を高めたうえでメンタルケアにもつながります。

 イメージ誘導効果についても会議の雰囲気を高める理由になります。オフィスBGMはイメージを印象付ける効果があり、オフィスの雰囲気に影響します。始業前には仕事をする場として認識し、始業時刻や終業時刻を知らせるときにはオンとオフの切り替えをしてもらえる理由になります。会議をする際にはオフィスBGMを変えて会議をするという認識をしてもらえるでしょう。

WEB会議中に伴う集中阻害対策

 WEB会議の利用が広がるなか、WEB会議の声が周囲の集中を阻害する要因になることがあります。完全防音の個室が用意されていれば、周囲の集中を阻害することはないものの、パーティションで区切ったスペースを会議の場所としている企業の方が圧倒的に多いのです。WEB会議中に伴う集中阻害対策として有効となるのがサウンドマスキング用スピーカーをデスクに設置することです。通常のサウンドマスキングはデスクを移動することで効果範囲も移動できます。デスク用のサウンドマスキングの場合は電話あるいは会議用マイクにマスキング音が入らず、双方とも使う人の声が大きくなりません。

 会話している人にもマスキング効果が及んでしまうと、サウンドマスキングの効果範囲を変更したい場合に機器の移動が必要になります。デスク用のサウンドマスキングの場合はマスキング音に包まれることなく、会話を行うことができます。設置や移設も大掛かりな施工を伴うこともありません。WEB会議を頻繁に行う企業にとって特にメリットは大きいです。

オフィスBGMを流すにあたっての注意点

 会議室だけに限らず、オフィスBGMを流すにあたっては注意点がいくつかあります。まずBGMのボリュームについてです。オフィスは仕事をする場であり、BGMのボリュームが必要以上に人の注意を引くと、耳障りで気が散ってしまう理由になります。BGMのボリュームは自然の音として知覚できるのが理想的です。

 また、オフィスBGMを流すと必ずしも作業効率が上がるわけでもありません。反対に作業効率が下がってしまうこともあります。特に注意すべきは新しいことを覚えたり吸収したりする場面では、逆効果になる可能性があるのです。一方で、ルーチン化された業務を行う場合は、オフィスBGMを流すことで集中力が増して作業効率がよくなります。これらの点を考慮し、状況に応じてオフィスBGMを使い分けるとよいでしょう。

 オフィスBGMを会議室に活用することで、さまざまな効果が得られるといえます。会議を円滑に進めるためにも、オフィスBGMを有効に活用しましょう。

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