コラムCOLUMN
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BGMでの快適なオフィス環境作り
執務室では、社外はもちろん、社内の別部署にも漏らしたくない会話がおこなわれることもあります。重要な会話を漏らさないためには、大事な話は個室でするという方法もないわけではありません。しかし、閉鎖された空間では会話が弾まないこともあるでしょう。では、オフィスBGMなら執務室での大事な会話を漏らさない効果を得られるのでしょうか。
情報漏えいの対策は、いまやどのようなオフィスにとっても必須の事項です。電話の会話内容が漏れ聞こえて情報が流出してしまうリスクもあります。オフィス周辺でエレベーターや廊下、階段などを利用するときにも会話内容には細心の注意を払う必要もあるでしょう。その一方で、オフィスのデザインはフリースペースを設けてコミュニケーションをとりやすい方向へとシフトしています。これでは、情報漏えいに気をつけながらどのように執務を進めればよいのか、社員はとまどってしまうかもしれません。
オフィスBGMを利用すると、ごく自然に会話のマスキングをすることができます。しかし、音楽の音で会話の内容も聞こえなくなってしまうようでは困るでしょう。適度な音量に設定できるオフィスBGMでは伝達の目的はしっかり果たしながらも、周囲の雑音は無理なく排除してくれます。
音楽が流れていると執務に集中できないのではないかと心配されることもあるでしょう。ただ、実際にオフィスBGMを利用しているオフィスからは全く違和感がないとの意見が多く出ています。むしろ、執務に集中しやすくなったり、コミュニケーションがとりやすくなったりといった効果が出ているといいます。オフィスBGMが流れていることでリラックスした雰囲気が漂い、ストレスが軽減されることで一人一人に周囲に気を配る余裕が出てくるでしょう。全体の雰囲気がよくなることから、質のよいアウトプットができるようになる効果も出てきて、業務の効率にもつながってくるのです。
限られた労働時間内で最大の仕事をおこなうには、効率よく作業する必要があります。脳は集中しているときにベータ波が発生しやすいものの、この状態が続くと脳の麻痺によって疲労がたまってきます。そのため、集中できる時間といわれている約90分を目安に休憩をとり、いったん脳の疲れを回復してから再び集中作業に戻ると効率的です。
ベータ波が続いて出た後に上手に脳を休息させるには、10~15分程度の小休憩をとるのがおすすめです。脳が安らぐアルファー波を出すために、音楽を聴くとさらに効果がアップします。執務室内で緩急をつけたオフィスBGMを流すようにすると、自然に集中とリラックスを繰り返すことができるでしょう。あるいは、一定の集中作業を続けたら、リラックスできるオフィスBGMが流れているスペースに移動するのも一案です。
アルファー波が出やすいサウンドの特徴は、一定のリズムを保っていることです。メトロノームのように規則正しいリズムは、心拍数を下げて全身を落ち着かせることができます。ベータ波が出やすいサウンドの特徴はまだハッキリと解明されていません。人によって交感神経が刺激される音が異なり、アップテンポの曲ばかりが気分を高揚させるとは限らないのです。これらを考慮すれば、集中を生む90分の時間帯には様々なオフィスBGMを流すのが効果的ではないかといわれています。多数のプログラム編成を提供してくれるオフィスBGMが、ベータ波とアルファー波を理想的な状態に導いてくれるでしょう。
オフィスにBGMという発想を。オフィスにBGMを流すだけでポジティブな効果がたくさん!
オフィスには「オフィス専用」のBGM、ぜひ試してみませんか?
音楽が流れていると、作業がしにくいのではないかと懸念する方もいるでしょう。確かに、飲食店などで音楽がかかっていると会話を邪魔しかねないイメージがあります。しかし、キーボードを打つ音が響き渡るほど静かなオフィスが集中しやすいかというと、そうとも限りません。かえって緊張感がみなぎり、ストレスがたまってしまうという人も少なくないです。
その点、適度な音量でオフィスBGMが流れている執務室では、静かな環境よりもそれぞれに作業に打ち込みやすいという意見が多く出ています。オフィスBGMには、周囲が何をしているのか、何を考えているのかと気がかりになる心理のマスキング効果もあります。黙々と進める作業も大切であるものの、仕事の発展は雑談から生まれることもないわけではありません。周囲が何を考えているのか不明なコミュニケーションの薄い環境では、いつ問題が発生するかもわからないものです。気軽に雑談をすることで、仕事のアイディアが生まれるだけでなく、人間関係を円滑にしてオフィス全体が気持ちよく仕事の成功に向かう効果が、オフィスBGMにはあります。
オフィスBGMにいくつもの効果が期待できるからといって、毎日同じ曲ばかり流れているのでは飽きてしまいます。時間帯によってサウンドを切り替えて、定期的にプログラム編成を変えるような趣向を凝らすと、オフィスBGMの効果を持続させやすいでしょう。また、オフィスの部門ごとに、サウンドを変えてみるのも一つのアイディアです。
特にデスクワーク中心の執務室では、午前中は集中力アップを狙ってクラシック曲を流すのが効果的となります。ランチタイムには一息入れる曲、午後には再び集中力アップの選曲にし、夕方にはリフレッシュできる曲に切り替えるといった方法もあります。CDで音楽を流す方法では、どうしてもバリエーションに欠けやすく、CDの操作に手間をとられる人も出てしまうものです。この問題を改善するには、オフィスBGM専門の放送が便利です。選曲をおまかせにすれば、チャンネルを選ぶこともできるため、目的に合わせたオフィスBGMを無理なく効果的に流せます。
オフィスBGMとして便利なのが、有線放送のオフィスBGM用プログラムです。仕事のタイムスケジュールに合わせてサウンドを選ぶことができるうえに、始業時間や終業時間、ランチタイムなどの時刻を知らせるにも活躍します。集中できる曲を選びたいときにも、耳に残りやすい日本語のヴォーカルは避けて外国語のヴォーカルが入った曲を流すなどの工夫も可能です。残業時間を抑制しようとする動きが盛んな昨今、オフィスBGMで帰宅を促して過重労働を防ごうとするオフィスも増えています。
なかには、執務室から掛け時計を取り外し、オフィスBGMにて時間のメリハリをつけているというオフィスもあるといいます。音楽の影響による体のリズムに合わせて時刻を意識できるようになることはもちろん、時刻調整をする手間も不要になり、オフィスのデザインを邪魔することもありません。時刻の変化をオフィスBGMによって感じることで、より終業時間を意識する社員が増えたとの実例もあります。
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