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BGMでの快適なオフィス環境作り

メーカー業でのオフィス音楽を使った労働生産性の事例

メーカー業でのオフィス音楽を使った労働生産性の事例

メーカー業はなにかと単調な業務の多い業界です。日々のマンネリ化や、変化の乏しい仕事内容では、従業員のモチベーションが下がってしまったり、ストレスを感じてしまう原因になってしまいます。そうした負の要素は、労働生産性を阻害してしまうことになります。

そこでみなさんに提案するのは、近年、企業が注目している「オフィス音楽」です。
「オフィス音楽」を活用するメリットや魅力について、労働生産性と関連させて紹介していきます。

そもそもオフィス音楽とは?

オフィス音楽が誕生した背景を紹介します。実は半世紀も前にアメリカで生まれたものなのでした。

1940年代のアメリカで行われた実験がルーツ

20世紀の初頭は、「組織」の研究が盛んになった時代。「いかにして労働生産性を高めることができるのか」について様々な研究が進みました。そんな中で、経営学理論の父と評されるフレデリック・W・テイラーが、ストップウォッチを使った実験を行いました。工場労働者の効率をデータ化して現場の改善を図ることで、労働生産性に革命をもたらしました。「時間研究」や「動作研究」として知られるようになります。こうした客観的なデータに基づいて労働生産性を高める手法は、のちに「テイラー主義」と呼ばれるようになったのです。

そして、労働生産性の改善にテイラー主義が実践されて生まれたのが「オフィス音楽」でした。第二次世界大戦中、アメリカはより効率良く工場を運営するために、「インダストリアルミュージック」(工業音楽)を導入します。テンポのいい音楽を工場に流すことで、工場労働者のモチベーションや労働能率を上げようとしたのです。これが効果てきめんで、その成果を世に知らしめることになりました。

ところが、あまりにアップテンポで快活な音楽を四六時中流し続けたために、現場の労働者から「さすがに疲れてしまう」という苦情が殺到。そこで、時間を置きつつ、心安らげるスローダウンな音楽を織り交ぜるようになります。

音楽と労働生産性の相関関係

音楽がわたしたちの脳に良い影響をもたらすことは、大学の実験などで証明されています。オフィス音楽は、それを活かした労働生産性を向上させる方法として今日では受け入れられています。スローダウンな音楽がもたらす精神安定効果、アップテンポな音楽がもたらす労働生産性向上効果。総合的に、現場の労働者のモチベーションや能率に著しい影響を与えます。

この音楽の効用を職場環境の改善に取り入れたのがオフィス音楽なのです。

日本でも戦後に「オフィス音楽」として認知されていった

第二次世界大戦後、日本でも「オフィス音楽」が知られていくようになります。当時はまだ一部の企業で採用されるにとどまり、全国レベルに広まることはありませんでした。デパートや飲食店でBGMを導入するのは当時から定着していましたが、オフィスに導入する企業はまだ少なかったのです。

しかし、現在では世界各国で「オフィス音楽」を取り入れる企業が次第に増えています。それは、音楽と労働生産性の関係を再発見した何よりの証拠だといえるでしょう。

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オフィス音楽をメーカー業に導入するメリットは?

メーカー業でのオフィス音楽を使った労働生産性の事例2

メーカー業にオフィス音楽を導入することで、どんな恩恵が得られるのでしょうか。

オフィス音楽の「マスキング効果」

「マスキング効果」とは、集中力を乱す雑音を音楽によって気にならなくする効果のことをいいます。音楽の周波数には、不快な雑音をかき消す力があるといわれています。このマスキング効果は、飲食店やショッピング店で積極的に活用されています。いつも店内でBGMが流れているのは、マスキング効果を利用して消費者の集中を一定に保ち、買い物に集中させるためなのです。

店内というのは、非常にたくさんの雑音で満たされています。話し声や足音、作業音。実際に店内を無音にすることはできないので確かめるのは難しいですが、実はつねに、店内は多く雑音で溢れているのです。

従業員のモチベーション維持にも効果あり

メーカー業の職場は雑音だらけです。従業員はいつも雑音を気にしながら作業することになってしまいます。集中しているときは、誰でも周囲の雑音が気になることはありませんが、それがいつでも持続するとは限りません。モチベーションが低いときなどは集中力が散漫になり、雑音でまったく仕事が手につかないこともしばしば。

この労働生産性のムラを防ぐ意味でも、オフィス音楽は有効だといえるでしょう。かつてアメリカの「インダストリアルミュージック」が実証したように、アップテンポな音楽で労働者のモチベーションを刺激することも可能です。

時間帯に合わせてBGMを変えることで仕事にメリハリを

時間帯に合わせて音楽を変えることで、社内のタイムマネジメントを行うこともできます。音楽で従業員に時間の流れを実感させるのが最大のねらいです。そうすると、その時々で優先すべきタスクへの意識が鮮明になり、作業にメリハリを持たせることができます。

オフィス音楽は働き方改革の手段として意義がある

近年、オフィス音楽が企業に導入される動きが活発なのは、オフィス音楽が「働き方改革」に貢献できると考えられているからです。オフィス音楽は、スローダウンなタイプからアップテンポなものまで幅広いので、従業員のモチベーションや集中力のマネジメントに効果があります。

オフィス音楽を活用して労働生産性を高めたメーカー業の事例

メーカー業にオフィス音楽を導入して職場改善に成功し、労働生産性を高めた事例をいくつか紹介します。

癒し効果を与えるBGMで従業員のメンタルヘルスを高める

1日に3,000件を超える電話受注があるコールセンター業務。ある会社では、数十人の従業員がコールセンタースタッフとして業務をこなします。かなりストレスが溜まりやすいということで、さっそく働き方改革の一環としてオフィス音楽を導入。単調な事務作業が多い時間帯に「ヒーリングミュージック」を取り入れると、これまで何度も従業員から声があった「働きにくい」「息苦しい」という苦情が著しく減ったといわれています。

オフィス音楽を時間帯ごとに変えてタイムマネジメント

あるハウスメーカーでは、オフィス音楽を導入することで、約33パーセントも残業時間が減ったといいます。分析によると、オフィス音楽を流す時間帯をコントロールすることで、従業員の仕事にメリハリをつけることができたとのことです。オフィス音楽で時間の感覚と業務効率への意識を促したことが成功要因だったといえるでしょう。

オフィス音楽が従業員同士のコミュニケーションのきっかけに

長い時間の集中力を要する精密機器メーカーでは、つねに現場に緊張感があり、従業員同士のコミュニケーションが不足しがちでした。そこで、少しでも精神的にリラックスしてもらえればとオフィス音楽を導入。はじめは歓迎されていなかったオフィス音楽ですが、スピーカーから流れる曲の名前をきっかけに従業員の会話が弾んだりするなど、職場の雰囲気が柔らかくなっていったといいます。

オフィス音楽で労働生産性を改善しよう

オフィス音楽の効果は、すでに半世紀以上前から実証されてきたものです。近年では、いろんな業種の企業が積極的に活用して働き方改革を図るとともに、労働生産性を改善することに成功しています。ぜひ一度、オフィス音楽の効果を試してみてはいかがでしょうか。

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