コラムCOLUMN
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BGMでの快適なオフィス環境作り
働き方改革が声高に叫ばれる昨今。日本の企業は、労働環境を改善するために日々試行錯誤を続けています。そんな中、近年では「オフィスBGM」を導入する企業が、にわかに増え続けています。それはなぜなのでしょうか?
そこには、音楽と生産性との深い因果関係があったのです。BGMひとつで従業員のストレスが改善されたり、メンタルヘルスに好影響を与えたりするのなら、一考に値するのではないでしょうか。職場環境の改善に関心がある方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。
働き方改革を進めるには、従業員が日々働いている「環境」に目を向けねばなりません。例えば、従業員がほぼ1日居続けることになるオフィスには、実にさまざまな雑音(ノイズ)が溢れています。コピー機の音、足音、会話、パソコンのキーボードを打つ音などなど。もちろん、これらの雑音は、仕事をする上で不可避的に生じるものなので仕方のないことです。まったく音を立てずに仕事をするのは不可能なので、オフィスの雑音を完全にカットすることはできません。
しかし、こうした雑音が集中力を阻害してしまうのも事実です。耳に雑音が入ってくることで、データ入力作業や書面作りがいまひとつ捗らないなんてことがよくあります。なかには「ある程度雑音があったほうが作業に集中できる」という人もいるかもしれませんが、全員がそういうわけではありませんし、少数派でしょう。雑然とした音がオフィスに満ちていると、多くの従業員は集中力が乱され、結果的に生産性が落ちてしまうことになります。
生産性が落ちる理由には、先述したオフィスの雑音が多いことに加えて「おしゃべり」が挙げられます。周囲の雑音が気になって仕事が手につかなくなってしまったとき、近くにいる仲間につい話しかけてしまいがちです。雑音で乱された集中力、プッツリと切れてしまった緊張の糸。従業員の意識は自然と「おしゃべり」に向かっていってしまいます。
おしゃべりがおしゃべりを引き起こし、たちまちオフィス内は生産性が低下する悪循環に陥ってしまいます。みんなおしゃべりのほうに夢中になってしまい、従業員は仕事に集中する機会を失ってしまいます。
では、オフィスの雑音や雑談による生産性の低下をどうやって防げばよいのでしょうか? 近年、働き方改革の一環として注目されているのが「オフィスBGM」です。これは、オフィスなどの労働環境を改善するために導入され始めた手法のひとつです。オフィスにBGMを流すことで、従業員のリラクゼーション効果を図るとともに、集中力を高める効果があるといわれています。
喫茶店やレストランに行ったとき、店内にBGMがあるとホッとしたことのある方もいらっしゃるでしょう。 そして、店内にはたくさんのお客さんがいるのに、不思議と周囲の雑談が気にならないですよね。実は、オフィスBGMには同様の効果が見込めるのです。
つまり、オフィスにいるときにBGMが流れるシチュエーションが「当たり前」になってくると、自然と従業員は「仕事モード」に入りやすくなるわけです。もしもBGMがなければ、ダラダラとした雰囲気に呑まれたまま仕事に取り掛かることになります。
人間誰しも、「今日は気が乗らないな」という日があると思います。だからこそ、メリハリをつける意味でもオフィスBGMは有用なのです。職場に入り、”いつもの音楽”を聞いて仕事モードに気持ちを切り替えるようにできれば、きっと生産性も向上することでしょう。
オフィスにBGMという発想を。オフィスにBGMを流すだけでポジティブな効果がたくさん!
オフィスには「オフィス専用」のBGM、ぜひ試してみませんか?
では、作業効率を改善するにはどのような手段があるのでしょうか。ここでポイントになるのが音楽です。音楽には、個人はもちろん、チーム全体の作業効率性を改善する力があるのです。
オフィスBGMの最大の意義は、「マスキング効果」にあるといわれています。これは、特定の音が持つ周波数で余計なノイズが耳に入らないようにする効果を指しています。喫茶店やレストラン、デパートなどで店内BGMを流しているのは、食事や買い物に集中できなくしてしまう不快な雑音を、BGMの周波数でかき消しているわけです。
近年、オフィスBGMを積極的に導入しようとされている理由は、このBGMの「マスキング効果」にあるのです。オフィスに満ちる様々な雑音は、仕事に集中できているときはまったく気にならないのですが、モチベーションが低下しているときは気になって仕方がなくなってしまいます。 オフィスBGMは、モチベーションの維持だけでなく、仕事への集中力が下がってしまったときにも役立ちます。
オフィスBGMは、オフィスの空気感・雰囲気を演出する効果もあります。いわゆる「イメージ誘導効果」というものですね。「出社すると“いつもの音楽”が流れている」というイメージが、精神的にいい影響をもたらします。
オフィスBGMを使い分ければ、タイムマネジメントにも応用できます。朝礼前後のBGM、午前の部のBGM、ランチタイムのBGM、午後の部のBGM。従業員の行動にメリハリを与えてくれるので、生産性にも良い影響を与えてくれることでしょう。
タイムマネジメントの話とも関連しますが、オフィスBGMは従業員の気分転換(気持ちの切り替え)にも大変有用です。朝出社したとき、“いつものBGM”を耳にすると、これから仕事が始まるのだという気分に切り替わります。
オフィスBGMは、従業員にリラクゼーション効果を与えます。精神的な安定は、他者とのコミュニケーションを円滑にする効果があります。ごちゃごちゃとした雑音のある環境下よりも、心やすらぐBGM環境のほうがコミュニケーションがスムーズに行くといわれています。その理由は単純で、雑音があると気持ちが落ち着かず、「焦り」が出てくるからです。
心理学分野で数々の業績を残しているアメリカのスタンフォード大学。この大学が音楽の影響について論じた研究論文は、オフィスBGM導入の意義を裏付けるものとなっています。
2000年代に行われた実験によると、音楽は人の脳に良い影響を与え、学習効果や集中力を高めることが判明しました。メロディやメロディの変化は、脳に刺激を与えて活性化させることや、それによって集中力が増大することがわかったそうです。 こうしたことからも、オフィスBGMが職場改革と生産性向上にとても役立つことがわかりますね。
音楽と生産性には、深い関わりがあります。オフィスの雰囲気を改善したいなら、オフィスBGMを導入してみてはいかがでしょうか。
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