コラムCOLUMN
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BGMでの快適なオフィス環境作り
小売業界に従事する方のメンタルケアについて、まずは職場環境を変えていかなければなりません。職場を楽しく快適にする働き方改革の方法として、オフィスBGMを導入してみてはいかがでしょうか。オフィスBGMが従業員に与えるさまざまな効果は、メンタルヘルスを改善するだけでなく、労働生産性を高めることにも貢献するといわれています。今回は、オフィスBGMのメリットについて解説していきます。
小売業に携わる従業員は、どんなストレスと直面しているのでしょうか?
従業員にストレスがかかってしまうと、個々の労働パフォーマンスが下がるばかりか、モチベーション低下によってチーム全体の作業効率も低下してしまいます。
どんな職場環境であれ、従業員がストレスを感じてしまうタイミングは必ずあるものです。では、小売業に携わる従業員がストレスを抱いてしまうのは、どういう時なのでしょうか?典型的なのは、客入りが少なくて、やることが少ない状況です。忙しすぎるのも考えものですが、仕事がほとんどなく、時間と体力を持て余しているのもなかなか辛いものです。
お客さんに追われている時は、目の前のことに集中できるので、ある意味で精神的にラクなのですが、何もすることがない場合、自分の意識をどこに向ければいいのか困ってしまいます。かといって、同僚とおしゃべりするわけにもいきませんよね。この閉塞感は、忙しいシチュエーションに感じるものとはまた異なったストレスだといえるでしょう。
せっかく仕事モードに気持ちのスイッチが入っていたのに、空き時間ができてしまったばかりに自然と集中が途切れてしまうことがあります。ビシッと決めた朝礼もなんだか台無しになった気分ですよね。小売業の仕事は、その大部分をお客さんに依存しています。つまり、客足によって仕事に“切れ目”ができてしまうわけです。客足でいちいち集中が切れてしまうようでは、労働生産性にムラが生じてしまいます。
事実、生産性が落ちる理由のひとつに、「おしゃべり」がしばしば挙げられます。集中力が途切れてしまったとき、多くの人は近くにいる仲間につい話しかけてしまいがち。いったん緊張の糸が切れてグダグダになってしまうと、その状態を終日引きずってしまう恐れがあります。おしゃべりがおしゃべりを引き起こす悪循環は、なんとしても避けたいものです。
さらに厄介なのは、集中力が途切れると時間経過が長く感じてしまうということ。忙しい時と暇な時では、明らかに体感時間に差がありますよね。このような経験は、従業員のストレスを大きくする要因です。
つまり、職場環境の快適さが著しく損なわれていくわけです。このような状態を改善せずに放置していると、労働生産性が低下するばかりか、離職にもつながっていきます。
オフィスにBGMという発想を。オフィスにBGMを流すだけでポジティブな効果がたくさん!
オフィスには「オフィス専用」のBGM、ぜひ試してみませんか?
オフィスBGMを導入する企業が増えている理由について解説します。
オフィスBGMの最大の意義は、「マスキング効果」にあるといわれています。これは、特定の音が持つ周波数で余計なノイズが耳に入らないようにする効果を指しています。喫茶店やレストラン、デパートなどで店内BGMを流しているのは、食事や買い物に集中できなくしてしまう不快な雑音を、BGMの周波数でかき消しているわけです。
近年、オフィスBGMを積極的に導入しようとされている理由は、このBGMの「マスキング効果」にあるのです。働き方改革が声高に訴えられている昨今では、改革の一環として「オフィスBGM」が注目を集めています。オフィスBGMは、従業員にリラクゼーションを与えてメンタルヘルスを改善し、職場環境をより向上させる意義があるといわれています。
BGMの効果は、わたしたちがすでに経験しています。たとえば、みなさんも喫茶店やレストランに行ったとき、雑音がたくさんあるにもかかわらず店内BGMがあるとホッとすることがあるでしょう。実は、これこそが「マスキング効果」なのです。 職場に音楽が流れているのが習慣になると、従業員の気持ちを安定させることができるようになります。
「プライベートはプライベート、仕事は仕事」というように、従業員が気持ちを仕事モードに切り替えるタイミングをうまく作り出してくれるのがオフィスBGMです。企業によっては、忙しい時と終業時で意図的にBGMを使い分け、従業員の気持ちにメリハリをつけているところもあります。日によって気分が移ろいがちになってしまうのは仕方のないことです。それはバイオリズムの関係もあるため、理性的にコントロールしきれない部分なのでどうしようもありません。
しかし、BGMを導入すれば、モチベーションをある程度制御することができるかもしれません。いまひとつモチベーションの上がらない日でも、職場に足を踏み入れると聞こえてくるBGM。これが従業員のモチベーションを高めてくれるわけです。
たとえば、客足が多くなる時間帯をアップテンポなBGMにして従業員の士気を高め、客足が落ち着いて態勢を整える際にスローテンポな曲調にするなどして、モチベーションを管理することもできます。「頑張る時」「落ち着く時」といったように、メリハリをつけることは従業員のリラクゼーション効果も促進します。
小売業にオフィスBGMを導入するメリットとは何でしょうか。BGMが人に与える効果を踏まえて解説します。
職場環境を改善して労働生産性を高めようとする試みは、「経営学」が誕生する20世紀の初頭からすでに行われていました。フレデリック=テイラーがストップウォッチを使った生産性の実証実験は、知る人ぞ知るエピソードです。そして第二次世界大戦中、アメリカでは労働生産性の研究に新たな一石を投じることになります。
その方法が「インダストリアルミュージック」(工業音楽)でした。工場員の作業能率を上げるために、気持ちが躍るようなアップテンポな音楽をBGMを流すことで、工場労働者の作業効率が実際に上がったというのです。実はこれが、「オフィスBGM」の先駆けとなったのでした。
小売業は、接客だけでなく品出しや棚卸などの単調作業もあります。そんなときも、オフィスBGMは生産性向上に貢献してくれます。BGMには、集中力を妨げる雑音をカットする「マスキング効果」というものが科学的に認められています。ルーティン作業時は、とにかく目の前の仕事を淡々とこなす精神力が必要です。BGMは、そんなときに役立ちます。
朝に流れるBGM、客足が伸びる忙しい時間帯のBGM、客足が緩まる時間帯のBGM。それぞれのシチュエーションにBGMをつけて、従業員の気持ちに変化をつけてあげましょう。仕事にメリハリが出ること間違いなしです。BGMを時間帯で使い分けることで、「タイムマネジメント」の有効性も発揮できます。
小売業もストレス多き職場です。しかし、工夫次第で従業員の負担は軽減することができます。離職率を低下させて従業員の定着を図るためにも、オフィスBGMは心強い方法だといえます。
客足に左右されやすい小売業界。仕事にメリハリがつきにくいのが悩みどころですが、そんなときこそオフィスBGMを活用してみてはいかがでしょうか。忙しい時間帯、客足が緩まる時間帯、終業時間帯それぞれでBGMを使い分けて、従業員の気持ちを切り替えたりモチベーションを維持したりする工夫がポイントです。
オフィスにBGMという発想を。オフィスにBGMを流すだけでポジティブな効果がたくさん!
オフィスには「オフィス専用」のBGM、ぜひ試してみませんか?