コラムCOLUMN
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BGMでの快適なオフィス環境作り
皆さんはオフィス音楽を知っていますか?オフィス音楽は文字通りオフィスに流す音楽のことをいいます。オフィス音楽にはストレス軽減やリラックス効果など様々なメリットがありますが、今回は生産性においてどのような向上効果があるのか、実際の事例を用いて紹介します。
オフィス音楽は職場の雰囲気を一変することのできる方法の一つです。音で空間をデザインするというコンセプトになっており、音によって雰囲気を大きく変えるということができます。職場はそこで働いている人たちが1日の多くの時間を過ごす場所です。そのため、職場の環境が良いことは働く人たちのメンタルヘルスに大きくかかわってきます。例えばオフィスの雰囲気が重苦しいと気が滅入ってしまいますが、オフィス音楽で明るいBGMを流すことで気分も晴れるでしょう。さらに、音楽には集中力をアップさせる効果もあるので、業務の生産性が上がることも望めます。
オフィス音楽には職場の雰囲気を変える以外にも様々な効果があります。例えば集中力の向上やリラックス・リフレッシュ効果、音で時間をアナウンスする"気づき"効果など、働きやすくなる効果が様々です。
現在では、オフィス音楽を取り入れている職場が徐々に増えています。実際に導入している企業にアンケートをしてみた結果、「オフィス環境が良くなった」、「とても良くなった」という回答が合わせて86.6%も。このように多くの企業がオフィス音楽の効果に満足しているので、職場の環境を変えたいという方にぴったりな方法でしょう。
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まずは、オフィス音楽が生産性向上になぜ影響するのか、その理由からお伝えしていきます。音楽が生産性向上に影響する理由は以下の二つです。
コミュニケーションは働く上で絶対に欠かせない大事な要素。コミュニケーションが不足するとすれ違いや、業務の伝え忘れがおきるなど生産性を下げてしまうようなことが起こります。また、コミュニケーションは環境に影響されるもので、ミーティングスペースがない、お互いにリラックス状態でないといった状態では良いコミュニケーションは生まれません。
この状態を大きく変えるのがオフィス音楽です。音楽があることで話しやすくなり、コミュニケーションの機会を増やすことができます。「エンジニアソリューション」を提供する会社では、全く違う文化を持つ2 社の合併の際にお互いの距離が縮まるようにオフィスに音楽を流したところ、両者で会話が増えたという事例があります。
オフィス環境はコミュニケーションに大きく関わるので、オフィス音楽を利用して話しやすい環境を作ることで良いコミュニケーションを促すことができます。
オフィス音楽には集中力を高める効果もあります。仕事をする上で集中力は欠かせない要素で、集中力が下がってしまうと生産性も下がります。逆に集中力が高いと業務のスピード・質ともに上がるので、生産性向上につながります。
脳内にβ波が発生している状態だと集中力が上がり生産性がアップします。逆にリラックス状態ではα波が発生します。β波が出ている状態を長時間続けると脳が疲れてしまうので休憩が必要となります。90分程度集中して仕事をしたら脳を休める、というのが人間の脳にとって効率が良いとされています。この法則を音楽に用いれば生産性が上げることができます。β波を促進させる楽曲とα波を促進させる楽曲を選び、交互にオフィスに流すことで生産性を向上することも望めます。
オフィス音楽が生産性向上に影響することを紹介させていただきました。具体的な理由は分かっても、実際の事例を見ないとイメージがわかないと思います。そのため、これからオフィス音楽の導入事例でわかる生産性向上の事例を紹介します。
この事例はソフトウエアなどの開発を行っているオフィスが音楽を取り入れたケースです。この職場ではパソコン1つあればどこでも仕事ができるため、オフィスが必要ありませんでした。しかし、改めて働くことやチームについて考えたところ、お互いの仕事についてコミュニケーションが取れる「リアルオフィス」が必要と気づき、気軽に立ち寄れる空間を意識した設計のオフィスを用意。執務室の中央に休憩できるエリアを設け、お互いにコミュニケーションが取りやすいように、音楽を流したりするなど明るい空間にしました。こうすること仕事の合間にリラックスするために集まったり、お互いに仕事のことやその他のことでコミュニケーションを取ったりすることができるようになりました。
2つ目は人材総合サービスを提供する企業がオフィス音楽を取り入れた事例。この会社ではオフィスの移転のタイミングでオフィス音楽を取り入れることに。執務エリアでは無音が当たり前だったので違和感を抱くのではと不安がありましたが、導入後に社員全員にアンケートをとったところ、周りの音が気にならなくなったととても好評でした。さらに、帰宅時のBGMなど時間ごとに違った音楽を流すことで、自然と時間を意識するようになり、作業の効率がアップ。このように、メリハリをつけた仕事の仕方でより働きやすい環境になりました。
3つ目は食品などの生産販売事業展開している企業が導入した事例。オフィス音楽導入のきっかけは、ある顧客の事務所に伺ったときでした。事務所に音楽が流れており、とても雰囲気が良かったので自社でも取り入れてみようと思ったそうです。最初は昼休みだけ音楽をかけていましたが、あまり効果が実感できないとの意見から職務中もかけてみることに。この職場では昼間外回りしている人が多いため、事務所内で静まり返っていることが多く、コミュニケーションが取り難い状態でした。しかしオフィス音楽を流したところ、雰囲気も明るくなり自然と会話も増え、社員がリラックスして業務につけるようになりました。そのため、事務所で行う作業も自然と捗るようになり生産性向上にも繋がりました。
4つ目の事例は非鉄金属の総合素材メーカーの事例。様々な素材の生産を行う技術センターでは専門性が高くて細かい作業も多いため社員たちは常に緊張状態にあります。さらに、人々の生活の維持や安全面の確認など責任が大きい仕事なので、神経をすり減らす作業が続きストレスを抱えてしまう社員も多かったようです。これを改善しようと取り入れたのがオフィス音楽。導入後徐々に音楽が会話のきっかけになるなど職場の雰囲気が明るく変わってきました。プレッシャーを感じる仕事だからこそ音楽で五感の緊張を緩め、ストレスを減らす環境作りに成功しました。
5つ目は廃棄物の中間処理や各種リサイクルを行う会社の事例。オフィスの2階部分のリニューアルで音楽を取り入れたのがきっかけです。2階にはシャワールームや授乳スペースを設け、音楽を流すようにしたところ好評だったので、オフィス1階部分の執務室にも音楽を流し始めました。これにより、2階はリラックスできるスペースに、1階はより集中力が高まる空間に変わりオフィス全体で集中状態のオンオフができるようになり生産性が向上しました。
最後は精密加工技術を使った業務を行う会社の事例。これまで受付などでは無音でお客様と対応していましたが、音楽を流すようになってから明るい雰囲気に。音楽がきっかけでお客様との距離も近くなることもあり、良い関係を作りやすい環境になりました。今では音楽だけでなくアロマやプロジェクターも導入し、視覚、聴覚、嗅覚でおもてなしを行なっています。
オフィス音楽は生産性向上を促してくれる効果的な方法であり、様々な問題を解決してくれるのでおすすめです。コミュニケーションが取れる職場にしたい、働きやすい職場にして生産性をアップしたいと思う企業は、是非取り入れてみましょう。
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