1. コラム
  2. BGMでの快適なオフィス環境作り
  3. お客様に不快な思いをさせない為に、商業施設の時間割をチャイムで管理

BGMでの快適なオフィス環境作り

お客様に不快な思いをさせない為に、商業施設の時間割をチャイムで管理

お客様に不快な思いをさせない為に、商業施設の時間割をチャイムで管理

お客様が買い物やレジャーを楽しんでいる時に気になってしまうような業務連絡は、商業施設としては極力避けたいところです。しかし、時間管理をきちんと行うことも大事ですし、どうにか一斉連絡を改善できないかお悩みの施設もあるかもしれません。そこでおすすめしたい、オフィスBGMをチャイム代わりにする方法を紹介します。

商業施設マネジメントとは

 ショッピングモール、レジャーランドなどの商業施設は、ただ店舗を構えているだけではお客様へ十分なサービスを届けることはできません。きちんとしたマネジメントを行うことで初めて、お客様がお買い物やレジャーを気兼ねなく楽しめる空間となるのです。いわゆる商業施設マネジメントをしっかりと行わなければいけません。それには技術面、運営面はもちろんのこと、入居している各テナントの都合にあわせた管理が必要となってくるのです。

 商業施設マネジメントの中でもタイムスケジュールの管理は非常に重要です。一軒でやっている小さな個人店舗ならば、店主の都合に合わせて毎日少しずつ違っていても、そこまで大きな問題ないでしょう。しかし、複数のテナントが入居している商業施設ではそういうわけにはいきません。まず、商業施設の開店・閉店に合わせて営業するのはもちろんのこと、全店舗が同じ時間割で動かなくてはいけないのです。レジャーランドならばパレード等のイベントがいつ行われるのか全スタッフに告知しておく必要があります。

商業施設の時間割告知をチャイムで?

 以上のように、商業施設ではタイムスケジュールを各部署に漏れなく知らせることが大事です。もし、工場ならばチャイムを鳴らしたり、社内放送を流したりする方法でも問題ないかもしれません。しかし、これを商業施設で行ったらどうなるでしょうか?スタッフに告知できたとしても、お客様を驚かせたり、不快な思いをさせたりしかねません。商業施設に足を運ぶひとときというのは、いわば現実をしばし忘れて買い物やレジャーに興じている時間です。業務用チャイムで現実に引き戻すようなことがあってはいけません。

 そこでおすすめなのがオフィスBGMの活用です。オフィスBGMならば、何の変哲もないBGMをチャイム代わりにすることもできます。時間割に従って流す音楽を決めておけば「この曲が流れたら、この時間」と、お客様には気づかれないままスタッフだけに知らせることもできるのです。お客様を興ざめさせてしまいかねないという点を改善できるのは嬉しいポイントでしょう。

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ショッピングモールでのオフィスBGM導入事例

ショッピングモールでのオフィスBGM導入事例

 商業施設でオフィスBGMをチャイム代わりに流す仕事は、たとえばビル管理者が請け負うこともあります。ビル管理者はどんな商業施設にも必要な総括運営管理業務の担当者で、ビル全体のことを把握しているので適任といえるでしょう。ビル管理者は朝の出社時にまず、宿直者から夜間業務の報告を受けます。次に商業施設全体を巡回してテナントの出勤状況を把握した後に始業のオフィスBGMを流します。まだ店内にお客様はいないとしても、入り口で開店を待っている方もいるはずなので、やはり業務用のチャイムは聞こえないようにしたいところです。

 お昼時をはじめとして、どんな商業施設でも混雑しがちな時間帯があります。そのタイミングにあわせてオフィスBGMを流して、各店舗が十分な準備をできるようにするのもひとつの方法です。スタッフは接客中にあまり時計を見られないこともあります。そのため、時報の代わりにオフィスBGMを流しても良いでしょう。商業施設の閉店間際の準備を各店舗で滞りなく行えるように、時間が来たらオフィスBGMで告知して、作業遅延による退勤時刻のずれ込みを改善することも期待できます。

レジャーランドでのオフィスBGM導入事例

 レジャーランドも実は開演から閉園まで時間割に沿って運営されているものですが、来場者にそれを気づかせるわけにはいきません。やはり、レジャーランドに来るお客様は非日常体験を強く求めているので、業務連絡を入れてしまうのはあまり好ましくないでしょう。高揚した気分を台無しにしないためにも、レジャーランドのような商業施設ではとくにオフィスBGMを活用したいところです。

 レジャーランドでは年間を通じて基本となるタイムスケジュールにプラスして、シーズンごとのイベントの時間割をしっかりと管理しなくてはいけません。イベントの開始時刻、終了時刻によって飲食店やアトラクションの利用者数にも大きな変動があることが予想されるからです。しかし、野外パレードなど天候に左右されるイベントは日々、時間が変わることもあります。オフィスBGMでその時々の正しい時間割を全スタッフに知らせることにより、接客を改善してみてはいかがでしょうか。

時間管理以外のお知らせにも使える

 商業施設にとってとても重要な時間管理は、オフィスBGMによる改善が大いに期待できます。さらに、オフィスBGMは時間管理以外のお知らせに使用することもできるので、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。たとえば、商業施設では雨が降る前に傘立てスタンドや足拭きマットなどを用意しておかなければいけません。道路に商品を並べているテナントがあれば、濡れないように片付ける必要もあります。雨が降りそうになった時に流すオフィスBGMを決めておけば、対応の出遅れを防ぐこともできるでしょう。

 また、クレーム等の迷惑行為を繰り返すお客様への対応に困っている商業施設もあるかもしれません。そのようなお客様がいらっしゃったことをオフィスBGMで知らせることにより、各店舗のスタッフへ準備を促すこともできるでしょう。万引き犯が店内を逃げているという状況をひそかに知らせるオフィスBGMを決めておいて、他のお客様には知られずに厳戒態勢をとることもできます。リスクマネジメントを改善するためにも活用できるのがオフィスBGMなのです。

 ただ、商業施設でオフィスBGMを使用する際には、スタッフが心地良いだけの音楽ではいけないという点に注意しましょう。ショッピングモールであれレジャーランドであれ、各商業施設にふさわしい音楽でなければいけません。たとえば、それぞれの施設にテーマ曲があるならば、それと同じテイストのものにするようにしましょう。お客様が心置きなくお買い物やレジャーを楽しめる雰囲気を何よりも守ることが第一です。

 しかし、あまりにまわりに溶け込んでしまうような音楽では、接客中のスタッフが聞き流してしまう危険もあります。たとえお客様への対応に集中している時でも「○○の時間が来た」と、時間割に気が付いたり、「雨が降りそうなのか!」と、わかるようでなければ意味がありません。たとえば雨を告知するには、雨に関連した音楽を採用するといった工夫をし、何をすべきなのかがすぐわかるようなBGNを使うというのもひとつの方法です。

 商業施設でのオフィスBGMの選曲には独特の難しさもありますが、詳しいプロに相談すればふさわしい曲がすぐに見つかるでしょう。「なかなか各店舗のスタッフに時間割が浸透しない」など、タイムマネジメントにお困りならば、オフィスBGMを導入してみるというのもひとつの方法です。意外な方法に思われるかもしれませんが、音楽は言葉以上に直感的に指示を出すことができるともいわれています。ぜひ商業施設のタイムマネジメントの改善に活用してみてはいかがでしょうか。

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