コラムCOLUMN
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BGMでの快適なオフィス環境作り
オフィスにも音楽を流して仕事の効率をアップさせようという試みは、徐々に広まりつつあります。そのオフィスBGMのなかで、インターネットラジオを取り入れるのもおすすめです。またラジオを聴くことで、脳の活性化にもつながるといわれています。今回は、インターネットラジオの効果についてあげていきましょう。
オフィスBGMを音楽にすることで、モチベーションを上げたり心を落ち着けたりする効果はよく語られることですが、人が話す音声が流れるラジオは特に脳を活性化させるといわれています。その原理とはどのようなものでしょうか。
・想像力をかきたてることで脳が鍛えられる
特にラジオで人が話す声だけを聴いていると、話している内容や場面などを想像するでしょう。この動きは、脳の前頭前野を活発にさせるものです。前頭前野は想像や感情、行動などの働きを司る部分であり、仕事においては重要な位置を占めます。そのため、前頭前野の働きが活発になれば仕事の効率もアップするというわけです。
・視覚情報が入るとあまり効果は得られない
たとえば、動画などは視覚情報が伴いつつ音声も流れているため、ラジオと同様の効果が得られるのではと考えがちですが、視覚情報があるとないでは大きな違いがあります。視覚情報がすぐ目に入ってくると、その内容や場面が即座に把握できてしまうため。前頭前野の想像の働きを活性化する効果があまり得られなくなってしまうのです。
ちなみに、ある実験でラジオ番組を数種類聴かせ、前頭前野がより活性化する番組は何かを調べたところ、天気予報でその動きが顕著に見られたことがわかっています。これはトークなどに比べて、天気予報は地域情報や天候について広く想像をすることが必要であるためと考えられているのです。
上記のように、視覚情報に頼らない音声だけを流すラジオは、脳の働きを活性化させることができます。そして、そのほかにもラジオをオフィスBGMにするメリットは多いのです。では、そのメリットについて見ていきましょう。
・適度なノイズが心地よい
ラジオで流れる人の音声は、音楽のみが流れている場合と違ってときにノイズとなることがあります。しかし、このノイズは必ずしもマイナスなものではないのです。人の話し声はときに安心感をもたらしてくれるものでもあります。ラジオで話す人は実際にはその場にいない人ですが、近くで語りかけてくれているような感覚に陥り、心が落ち着くという効果も見込めるのです。
・すぐに導入できる
近年ではインターネットラジオのサイトやチャンネルも増え、インターネット環境があれば気軽にラジオを聴けるようになりました。そのため、個人で聴くことはもちろんのこと、オフィスBGMとしてインターネットラジオを導入するのも比較的簡単なのです。
・社内の機密事項を守る
ときに、オフィスでは上司や同僚との会話において機密を保持する必要も出てくるでしょう。このとき、静かなオフィスでは他の社員や来客に話を聞かれてしまう可能性もあります。こうした状況を回避するために、オフィスBGMが役に立ってくれるのです。BGMがあることで話し声をかき消すことができ、機密事項の漏洩を防げます。特に、ラジオの話し声ならより会話を紛れさせる効果が上がるでしょう。この効果をマスキング効果といい、オフィスBGMを導入している企業の多くはこの効果に期待しています。
・オフィス内の雰囲気が明るくなる
社員がそろって静かな場所で黙々と仕事をしていると、気が付けば重苦しい雰囲気に包まれていることに気づくのではないでしょうか。そして次は、その静けさが気になるうえに人が立てるわずかな音も気になってしまいがちです。オフィスBGMをラジオにすればオフィスの空気も軽快になり、明るくなることが見込めます。
オフィスにBGMという発想を。オフィスにBGMを流すだけでポジティブな効果がたくさん!
オフィスには「オフィス専用」のBGM、ぜひ試してみませんか?
では、ラジオをはじめとしたオフィスBGMについて、働く人たちがどのような印象を持っているのかを見てみましょう。ある調査では、オフィス環境の改善として何を実行してほしいかという問いに対し、音楽やラジオの導入と答えた人の割合が多いことがわかりました。また、実際にオフィスでラジオや音楽を流している企業では、多くの人が仕事において良い影響を与えていると答えているのです。その影響とは、主に以下のようなものです。
・気分転換
・集中力、モチベーションアップ
・効率が上がる
・機密保持が必要な打ち合わせが可能
など
一方で、特に音楽をかけているオフィスでは毎日同じ曲ばかりでつまらないという声も多いです。そのため、毎日違った内容を流してくれるほかチャンネル数も多いインターネットラジオなら、いつも新鮮な気分で聴くことができておすすめです。
近年では、インターネットラジオにも多くのサイトやチャンネルが登場し、多彩な内容で楽しませてくれるようになりました。こちらでは、インターネットラジオのタイプについていくつか紹介しましょう。
・AMやFMラジオを網羅できる
これは、地域で受信できるAM・FM局の番組をインターネットで聴くことができるものです。簡単にいえば、通常のラジオのようにインターネットラジオを利用できることになりますが、聴き逃した番組を後で聴ける機能もついていて便利です。
・特定のジャンルに特化している
インターネットラジオのなかで、ジャズやクラシックなどジャンルに特化したものもあります。その他、カフェの雑音や自然音、ヒーリングミュージックなどを流してくれるタイプもあり、オフィスの雰囲気に合わせて選ぶことができるでしょう。
・気分に合わせたチャンネルが選べる
クラシックやジャズからアニメまでさまざまなジャンルを網羅しているほか、シチュエーションや気分によってチャンネルを選べるタイプです。オフィスBGMで使うなら、時間帯ごとに気分を変えたいときなどに役立ってくれます。
・国内外のインターネットラジオを聴ける
これは、インターネットラジオのチャンネルを国内外にこだわらず網羅しているものです。同じ人の声でも、日本語だと集中できないというときは外国語のラジオを流して使えば、適度なノイズで落ち着くといった効果も見込めるのではないでしょうか。
オフィスBGMとしてインターネットラジオを導入するにあたっては、インターネット環境と再生機器があれば比較的に簡単です。ただ、実際にオフィスにラジオを流すためには、各所にスピーカーを設置して再生機器と接続する必要があるでしょう。そして、スピーカーなどのオーディオ機器の性能次第でオフィスに流れる音質や聴こえ方が変わってきます。では、オフィスBGMに適したオーディオ環境とはどのようなものでしょうか。
・設置場所全体に均一に音が広がる
たとえば、単にオフィスの一角にスピーカーを置いただけでは、音は局所的にしか聴こえずスピーカーに近い人と遠い人では聴こえ方が全く違ってしまいます。そこで、天井に埋め込んだり吊り下げたりするタイプのスピーカーを設置すれば音が広がりを見せ、どこにいても均一に聴こえるようになるのです。
・スピーカーを接続するケーブルの質
オーディオ機器を接続するケーブルは、どんなものでも音自体は聴こえますが、その質によって音質がかなり違ってきます。たとえば、撚り線の素材として銅を使ったものは柔らかく温かみのある音になり、銀を使用するとシャープな高音を感じることができます。また、撚り線を並行にしたタイプはスタンダードで明快な音が出ますし、撚り線をツイストさせたタイプは高音域のフォローやノイズの軽減などが可能です。
インターネットラジオは、気軽にオフィスBGMとして導入できるツールです。ラジオでは仕事に集中できないのではと考える人もいるかもしれませんが、音声情報だけで想像を膨らませることで脳の活性化につながりますし、人の声やほどよいノイズで安心感も得られるのです。これからオフィスBGMの導入を検討しているなら、インターネットラジオの利用も選択肢の1つに入れてみてください。
オフィスにBGMという発想を。オフィスにBGMを流すだけでポジティブな効果がたくさん!
オフィスには「オフィス専用」のBGM、ぜひ試してみませんか?