エアコン据付部材、家電製品および住宅設備機器の設置工事部材の製造・販売を行うメーカー。新本社建設を機に、全従業員にとって働きやすい職場づくりを追求している。
インタビュー
- 大山様、満井様
導入事例CASESTUDY
エアコン据付部材、家電製品および住宅設備機器の設置工事部材の製造・販売を行うメーカー。新本社建設を機に、全従業員にとって働きやすい職場づくりを追求している。
インタビュー
――オフィスBGM導入の経緯を教えてください。
大山さん
新本社のデザインを検討する段階で訪れたオフィスのショールームで、USENのBGMが偶然流れていたんです。
什器や内装を見学することが目的でしたが、BGMのある環境で、従業員の会話や仕事の音声が自然に調和し、互いに干渉することなく業務が進んでいる様子に感銘を受け、「これは絶対に弊社でも導入しよう」と即決しました。
満井さん
BGMが流れる中で従業員が生き生きと働いている姿を見て「これだ!」と確信しました。
新社屋のデザインを考える中で、最後のピースがはまったような感覚でしたね。
大山さん
同時に、コミュニケーションの活性化という課題もありました。
デジタル化の進展とともに、徐々に静寂の時間が増えていったんです。キーボードのタイピング音だけが響く味気ない環境を改善し、活気を取り戻したいという思いがありました。
満井さん
管理部門でも、あまりにも静かな環境は集中力を妨げることがありました。逆説的ですが、静寂すぎると些細な音でさえ気になってしまうんです。
大山さん
やはり仕事には独創的な発想が大切かなと思います。機械や人工知能では生み出せない発想。そのためには何より対話とコミュニケーションが不可欠です。
自然と会話が生まれ、気軽に声をかけ合える開かれた職場環境を、今回の新本社建設プロジェクトで目指しました。
――BGM導入後の変化を教えてください。
大山さん
BGM導入後、作業スピードは驚くほど加速しました。
特に印象的なのは、従業員から次々と前向きな意見が飛び交うようになったことです。心地よいBGMによって、潜在していたアイデアや提案が引き出されているように感じます。
会議や企画の進行が、これまでになく滑らかになり、物事が劇的に進みやすくなりました。
満井さん
女性従業員からの反響が大きいですね。
通常は落ち着いたオフィスミュージックを流していますが、週末に最新J-POPに変えると、気分転換ができ、集中力が一段と高まったと好評ですし、また、往年のヒット曲を流すと、ベテラン社員と若手社員の間に新たなコミュニケーションが生まれ、チームの一体感が高まっていくように感じています。
大山さん
個人的にも非常に満足しています。
社長室で一人で業務を行う際、以前は無音の中で長い時間を過ごすことも珍しくありませんでした。ですが、BGM導入によって集中力が上がり、1時間や2時間があっという間に過ぎるようになりました。
結果として、仕事の成果と日々のパフォーマンスが高まっていることを実感しています。
――BGM以外に、働きやすい職場づくりで工夫した点はありますか?
大山さん
リフレッシュスペースを設けました。
コロナ禍でデジタル化が加速し、リモートワークなど多様な働き方が重要視される中、私は逆説的に「リアル」の重要性を感じるようになったんです。
そこで、都心のオシャレなカフェをも上回るクオリティの空間を追求しました。単なる休憩場所ではなく、創造性を刺激し、自然な対話を促す新しいコミュニケーションの拠点を目指しました。
新本社の働きやすい空間とBGMがもたらす効果を実感していましたので、既存のオフィスにも同じような環境が必要だと感じ、新本社とは異なるデザインコンセプトで既存オフィスの全面リフォームに踏み切りました。
洗練された緑あふれるエントランスと執務室、南国リゾートホテルのロビーをイメージしたリフレッシュスペースも新たに設けました。もちろん、全フロアにBGMも導入しています。
満井さん
そんな中、コミュニケーション強化施策の一環として、リフレッシュスペースを活用したティーパーティを企画しました。
BGMを流した空間でケーキなどのお菓子や飲み物と共に会話を楽しもうという催しです。15時から1時間の開催だったのですが、終わるころには、「もう終わりですか?」という名残惜しそうな声が多く聞かれ、大変盛り上がったと手ごたえを感じています。
大山さん
私たちが目指しているのは、職場のあらゆる場所でコミュニケーションが生まれるよう仕掛けていくこと。小さな交流の場を意図的に、創造的に作り出すことが、組織の活性化には不可欠なのだと思います。
――「リアル」な交流を意識した様々な取り組みを行っているんですね。今後の展望についてもお聞かせください。
大山さん
これらの取り組みは、人材採用の面でも予想以上の効果を発揮しています。
都内の企業と比べて不利な立地にある当社にとって、働きやすい環境をアピールすることで、優秀な人材を着実に獲得できています。
よくある企業の課題として、工場や地方の支店・支社と本社との間に、建物や待遇、職場環境などに大きな格差が生じがちです。私たちは、その格差をできる限り解消し、場合によっては工場側の環境がオフィスを上回るくらいの意気込みで、全社的に均質な職場環境の実現を目指しています。
満井さん
新本社を建設する際、社長が建築会社に伝えたコンセプトは、「全国ネットのビジネスTV番組の取材が来ても恥ずかしくない会社にしてくれ」というものでした。
外にオシャレなカフェがなければ、内に作ればいい。そんな発想力と挑戦的な姿勢で臨みました。結果的に、それは大成功だったと言えると思います。
大山さん
また、当社の最大の特徴は従業員の定着率の高さです。9割の社員が入社後、転職を考えることなく働き続けています。
これは、整備された働きやすい職場環境があるからこそだと自負しています。さらに言えば、社員同士の円滑なコミュニケーションが、「ここで働き続けたい」という気持ちを生み出しているのだと思います。
今後も従業員にとって快適な職場環境を目指し続けていきます。
都心のオシャレなカフェをイメージした管理棟のリフレッシュスペース
南国リゾートホテルをイメージした業務棟のリフレッシュスペース
業務棟執務室に設置したコミュニケーションエリア
洗練された内装とBGMでパフォーマンスが向上した執務室