苫小牧市役所では職員が心身ともに健康であることは組織の活性化や生産性の向上につながり、質の高い行政サービスの提供に資するとの考えのもと、「働き方改革」と「健康経営」を一体的に推進しています。
インタビュー
- 片岡 めぐみ 様
導入事例CASESTUDY
苫小牧市役所では職員が心身ともに健康であることは組織の活性化や生産性の向上につながり、質の高い行政サービスの提供に資するとの考えのもと、「働き方改革」と「健康経営」を一体的に推進しています。
インタビュー
――オフィスBGMを導入した経緯を教えてください
当市は、「働き方改革」と「健康経営」を一体的に推進しており、健康経営優良法人大規模法人部門の中でも上位500法人に付与される「ホワイト500」に3年連続で認定を受けています。また、「ハラスメント・ゼロ宣言」や「イクボス宣言」を行うなど、職員一人一人が心身ともに健康で、個性や能力を最大限に発揮できる職場環境の整備に取り組んでおり、これらの取組を一層推進するために、業務効率の向上とストレス軽減に関する効果的な施策を模索していました。
その中で、オフィスBGMに“集中力向上”、“メンタルヘルス改善”などの効果が期待できると知り、新たな施策として採用することとしました。
――どのようにオフィスBGMを運用されていますか
勤務時間中はジャズ、昼休みにはカフェにいるようなBGMが流れるような設定にしています。
また、導入前からチャイムやアナウンスを定時に流す館内放送システムを活用していましたが、このシステムとオフィスBGMを統合し、オフィス全体に心地よい音楽が流れるようにしました。BGMが流れる中で仕事をする環境は、一段と明るくリラックスした雰囲気を作り出しますね。
チャイムやアナウンスが流れる際には、BGMが自動的に一時停止する仕組みを実装しているので、音楽と重なって重要な案内が聞き取りづらくなるといった問題もありません。
市役所は職員のみならず、多くのお客様が利用されますので、BGMが館内放送の妨げにならないようにあらかじめプログラムしています。
――職員からの反響はどうでしょうか
オフィスBGMを試験導入した後に、参加した36部署にアンケートを実施し、242名の職員から回答を得られました。一番多かった回答は以下の通りです。
①本格導入について
本格導入を希望する…69%
②感じられた効果
ストレスの緩和…66%
③コミュニケーションについて
職場の雰囲気が明るくなる…41%
④集中力について
仕事に集中できる…40%
このように、オフィスBGM導入を望む声が多く寄せられ、本格導入を決断しました。導入後は職場内の会話も増えたように感じます。
当市が目指す「健康経営」の先にある「ウェルビーイング経営」は、職場内の円滑なコミュニケーションがあってこそ実現できるものです。
アンケート結果を紐解いてみても、多くの職員がこの取り組みを好意的に評価していることがわかり、オフィスBGMが働きやすい職場環境づくりの重要な一翼を担ってくれていることを実感しています。
【ある一日のプログラム】
8:30~9:30 春のオルゴール
9:30~12:00 POPULAR JAZZ COVERS
12:00~12:45 カフェ・ミュージック・インスト
12:45~15:00 ボサノヴァBGM
15:00~17:45 soft jazz、salon jazz(Instrumental)
ミーティング中の職員の様子。
オフィスBGM導入で以前より集中できる職場環境になったという。
健康課題に対する意識の向上と姿勢が良くなることによる業務効率の向上を目指し、
希望する職員にバランスボールの貸し出しを行っている。