コラム

オフィスで感情誘導効果のあるBGMを流すことで雰囲気もよくなり仕事環境の改善につながる!

2018/02/28

オフィスで感情誘導効果のあるBGMを流すことで雰囲気もよくなり仕事環境の改善につながる!

1日の3分の1以上を過ごすオフィスでは、誰でも様々な感情に揺り動かされながら業務をこなしています。できればそれが、少しでも多くやる気や効率UPにつながることが望ましいでしょう。感情誘導効果のあるオフィスBGMが、雰囲気や仕事環境の改善にどこまで貢献できるのかについて解説します。

オフィスで必要なBGMとは?

 オフィスにBGMを取り入れることで、仕事環境の改善に成功している企業が増えてきています。オフィスBGMによって効果を出したい目的は、主に4つに分けられます。その4つとは、集中力向上・リラックス・リフレッシュ・気づきです。オフィスでは、業務を進めるために集中力を高めることが重視されます。しかし、集中力を上げている状態は緊張した状態です。ずっと緊張したままでは、7~8時間という長丁場を乗り切ることができません。ある程度の集中をしたら息抜きの時間を挟むのが、作業効率を上げるテクニックです。

 オフィスBGMも、集中力を高める効果を狙った選曲ばかりでは逆効果になりかねません。また、集中力UPとひと口にいっても、オフィス内の雑音をマスキングすることで効果を出せる場合もあれば、志気を高めるようなBGMによって効果が出ることもあります。目的が同じでも、1週間ごとに選曲を変えてみるのも効果的です。集中力を上げた後は、リラクゼーション効果をもたらすBGMを数分流すと、メリハリがついて自律神経によい効果を与えるといいます。リフレッシュのためのBGMをランチタイムなどに流すのも、気分転換におすすめです。

 気づきを促すBGMは、ラジオ体操のテーマ曲で運動する時間を作ったり、ノー残業デーを知らせたりするためにも役立ちます。目的やシーン、時間帯に合わせたBGMが、オフィスでは必要とされているのです。

音楽は副作用のない薬

 音楽によって気持ちを揺り動かされたり、リラックスして眠気に誘われたりといったことは誰にでも起こり得ます。この効果は医学的にも研究され、人類にとって最古の副作用のない薬とまでいわれているほどです。

 音やリズムには人の脳や心臓に働きかける作用があり、自律神経に影響を与えて免疫力を高めることも可能だといわれています。日本の行政や医療関係の現場でも音楽が持つ効果が取り入れられているのは、一般企業の参考にもなるでしょう。音の質や音色、テンポ、テイストなどをアレンジすることによって、集中力UPや休息効果をさらに高めることもできます。意図的にBGMを流すことで、オフィスの様々な目的に音楽を無理なく活用できるのです。

自律神経はオフィスBGMでコントロール

自律神経はオフィスBGMでコントロール

 人は、自律神経に心身の状態をゆだねています。自律神経のバランスがよければ、心身の状態も問題ないというわけです。自律神経をよい状態に保つためには、睡眠や食事に気をつけたり、腸内環境を整えたりするのも効果があります。それらと同じくらいの効果を持つといわれているのが、音楽なのです。働いている人は1日の約3分の1をオフィスで過ごしますから、オフィスで音楽の効果を得られるのは大きなメリットになります。

 例えば、集中力を高めるための音楽を90分流したら、リラックスできる音楽を10~15分程度流せば、β波とα波を交互に発生させることが可能です。人の集中力は、長くても1時間半程度といわれていますから、集中力を出し切ったところで疲れをとれるような音楽がかかるとリフレッシュ効果が出て再び集中力を高めやすくなります。仕事の生産性を上げようとするあまり、集中力を高める音楽を1日中かけたままでは心身ともにストレスがたまってしまいかねません。頑張った脳にはα波で休息のごほうびをあげれば、また頑張れるようになるのです。

 α波が出やすい音楽、β波が出やすい音楽については、専門家にとっても未知である部分が多いといいます。だからこそ、緩急をつけたBGMをいろいろ試してみることをおすすめします。

異なる質のBGMで自律神経にリズムをつける

 交感神経と副交感神経のバランスをとって自律神経を整えるためには、環境に配慮する必要があります。交感神経を刺激される場所に行くと人は興奮し、反対に落ち着ける場所に行くと副交感神経が刺激されてゆったりした気持ちになれるものです。どのような環境で交感神経や副交感神経が刺激されるかは、人によっても異なります。いずれにしても、自律神経が環境に左右されるのは間違いありません。

 自律神経の状態を意識的にコントロールするために、環境を変える方法があります。しかし、内勤で働いている人の場合は、そう簡単に作業環境を変えることはできないでしょう。そこで役立ってくるのが、音楽です。音楽がかかっているカフェなどで、ゆったりした気分になることはよくあります。映画を観て大きく心を動かされるのも、ストーリーだけでなく音の効果によるものが多くあります。よい意味でも悪い意味でも、音は人の感情を揺さぶることができるのです。

 どのような音が交感神経や副交感神経を高めるのかは人によって違うこともあり、オフィスのBGMは念入りにプログラミングするのが効果的です。今まではある音楽を聴くと集中力が高まったのに、突然に効果がなくなることもあります。これもまた、プログラムの工夫によって改善していける問題です。専門的なアドバイスも参考にしながらオフィスBGMを導入できると、チャンスを最大限に活かせるでしょう。

季節や時間によって変えるBGM

 オフィスのBGMは、作業環境・作業内容・時間帯・季節など、様々な要素別に変化をつけるとより高い効果を発揮します。よく導入されるのは多くの社員が同じ場所で作業をする執務室ですが、他にも会議室やラウンジ・受付・カフェスペースなどの場所にBGMを取り入れているオフィスが増えてきています。ユニークなのは、階段にBGMを流すことによって社員の運動不足解消を目指したケースです。エレベーターの使用を減らして、コスト削減につながる可能性もあります。

 受付やラウンジなどの外部のお客様が訪問するスペースでも、BGMがかかっているとよい雰囲気の企業だと好印象をもたれやすくなります。無音の空間は、緊張を強いるものです。リラックスできるようなBGMがかかっていれば、その後の会談なども和やかに進められる可能性が出てくるでしょう。同じように、カフェスペースは社員が息抜きをする空間ですから、自然とゆったりした気分になれるようなBGMがかかっていると効果的です。音楽がかかっているとコミュニケーションをとりやすくなり、会社の人間環境もよくなってきます。

 会議室では、会議の内容が外に漏れないかという懸念があります。個室の会議室がなく、パーティションで区切ったスペースで会議をしている企業もあるでしょう。外部からのお客様に社外秘の内容を聞かれてしまったり、周囲に声が聞こえそうで発言を遠慮してしまったりする人もいます。このようなときも、オフィスBGMがかかっていることでマスキング効果を得られ、安心して会議を進められるメリットがあります。

 執務室では、朝の集中しやすい時間帯を効率よく活用したいものです。しかし、困ったことに通勤ラッシュで自律神経のバランスを崩してしまう人も少なくありません。そこで、なるべく早く自律神経のバランスを回復できるような音楽をかけるのが効果的です。ただし、午前中いっぱい集中したままでは午後の体力が持ちませんから、お昼前の1時間ほどはさわやかな気分になれるBGMを流すと心身の状態が回復されます。

 ランチタイムにもBGMを変えてリフレッシュしたら、午後15時頃まではアップテンポの曲で一定のリズムを刻むと眠気の波にさらわれる心配がありません。その後、夕方までの時間帯は、リズム感がよく、比較的ナチュラルな音を聴くと明るい気分で業務を進められます。残業がある場合は、和やかで開放的な音楽が焦らず集中させてくれます。夏には波の音、冬にはオルゴールなど、季節によっても音を変えてみると感情を音楽にゆだねやすくなるでしょう。



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