コラム

組織の向上にもつながる「ノー残業デー」のアナウンスの活用法

2018/02/09

組織の向上にもつながる「ノー残業デー」のアナウンスの活用法

個人だけではなく会社組織にとって「伸びしろ」は大切です。しかし、社員全員が休む間もなく働いていては組織としての向上は望めません。「ノー残業デー」を設けるのもひとつの方法ですが、それをどのようにアナウンスするかがポイントです。オフィスBGMを用いれば自然な形で告知することもできるでしょう。詳しい活用法について紹介します。

「ノー残業デー」とは?

 ノー残業デーとは文字通り、従業員が残業をせずに、定時で帰宅することを推奨する取り組みのことです。週に1~2日、決まった曜日をノー残業デーとしている企業が多いといわれています。実は1970年代から行われてきましたが、脚光を浴びるようになったのはここ最近です。日本でもようやくワークライフバランスの考え方が定着してきたためと考えられます。

 1950年代からの高度成長期以後、日本人はつねに働き過ぎが問題視されてきました。バブル崩壊後も長時間勤務の傾向は変わらず、働き方を見直さなくてはならないという声の高まりとともに、ノー残業デーが注目されるようになったのです。最近では「ノー残業デーだけでではなく、毎日残業せずに帰れるようにすべきではないか」という声さえあがっています。

 もちろん、毎日定時に仕事を終えることができれば、それに越したことはありません。しかし、現実問題としてそれは難しい業種もあります。だからといって残業が当たり前になってしまうと、過労への道まっしぐらです。残業はあくまでも、どうしても仕事が終わらない時だけにすることであり、日常ではないことを社員ひとりひとりに自覚させる必要があります。あえてノー残業デーを設けるのは、社員や企業の成長のためにも非常に重要なことなのです。

水曜日が多いノー残業デー

 ノー残業デーは法律によって定められているわけではありません。各企業が独自に展開している取り組みであり、何曜日に実施するかもまちまちです。一般的には水曜日に実施している企業が多いようですが、これは官公庁が水曜日をノー残業デーに設定している影響もあるでしょう。また、週の真ん中ということもあり、仕事がある程度落ち着いていることが多いのも理由かもしれません。いずれにせよ、水曜日は一般的にノー残業デーと設定しやすい傾向にあるようです。

 かつては水曜日を定休日とするデパート等も少なくありませんでした。しかし、ノー残業デー需要を見込んで最近では水曜日も営業している商業施設も増えています。それどころか「水曜限定サービス」などを実施して、1人でも多くの顧客を獲得しようとしている様子です。実際、こういったサービスを利用する人も年々増加傾向にあるそうで、Win-Winの関係を構築しています。

ノー残業デーを実施する注意点

 ノー残業デーはトップダウンで告知しても、なかなか上手く浸透しません。なぜならば、ノー残業デーが義務のようになってしまい、無理をしてでも残業をしないというような人が増えてしまうからです。水曜日に残業しないために、月曜日も火曜日も深夜まで働くというようなことも起きがちですが、それではかえってワークライフバランスを崩すきっかけにもなりかねません。

 ノー残業デーは、社員1人1人が無理のない範囲で参加することが何よりも大事です。そのためにはトップからのアナウンスで圧迫感を与えないように注意しなければいけません。「残業禁止」ではなく「可能ならば残業せずにリフレッシュする」という、ノー残業デーの本来の趣旨がきちんと伝わるようなアナウンス方法が重要なのです。

オフィスBGMでノー残業デーを告知

オフィスBGMでノー残業デーを告知

 ノー残業デーのアナウンス方法として、たとえばオフィスBGMを使ってみるというのもひとつの方法です。音楽は言葉以上に多くの人の中にすんなりと入ってきます。言葉では反感を持ちかねない内容でも、オフィスBGMと連動しているならば自然と受け止めることもできるでしょう。また、オフィスBGMは直感的に心のスイッチを入れられるのが魅力です。たとえば「○○の時は△△の曲」というように決めておけば、瞬時に心を整えることもできるでしょう。

 毎週、水曜日に決まった音楽が流れれば、社員は自然に「今日はノー残業デーだ」と気づきます。そこで、可能な人は帰り支度を始めるでしょうし「今週は働こう」という人もいるでしょう。オフィスBGMが高めるのは「気分」なので、それぞれが思い思いに行動するきっかけにすることができます。言葉よりもゆるやかに行動を促しやすい音楽の特性ともいえるでしょう。無理なくノー残業デーを実施するのに、オフィスBGMによるアナウンスは最適といえます。

 ただし、オフィスBGMでノー残業デーをアナウンスするならば、選曲には注意しなければいけません。レジャータイムを知らせるものなので、遊び心のある明るい曲にしたいところですが、まだ就業中ではあります。オフィスの雰囲気にそぐわないような曲はふさわしくありません。そのあたりのバランスが難しいところですが、オフィスBGMに関するプロフェッショナルに相談してみれば最適な曲を選んでくれます。オフィスのレイアウトをアドバイスしてくれるインテリアコーディネーターがいるように、音環境をデザインしてくれるプロもいるので、まかせてみるのもひとつの方法でしょう。

ノー残業デーのメリット

 ノー残業デーは従業員のプライベートを充実させます。家族、趣味の仲間などさまざまな人と交流することは、会社の中の人間関係もまた良好にしてくれるものです。四六時中顔を合わせていては、お互いの欠点ばかり目立つものですが、広い交友関係を持ち、いろいろな人がいるということ知ることで、仕事仲間にも寛容な気持ちを持つことができるでしょう。職場の人間関係を改善することは、業績の向上にもつながるはずです。

 また、ノー残業デーを目標にして、普段よりも効率良く働こうとする人も増えるでしょう。それによって効率化に関するノウハウが企業内に蓄積されるなど、生産性の高い組織へのレベルアップも期待できます。短時間で仕事を片付ける習慣ができれば、光熱費の節約にもなりますし、何よりも残業代を支払う必要がなくなるわけですから、大幅なコスト削減になるでしょう。

 オフィスBGMでアナウンスすることによって、こうしたノー残業デーのメリットを最大限に発揮させることも夢ではありません。もしノー残業デーを有効活用することができれば、個々の「伸びしろ」を作るきっかけになり、会社組織全体の力を向上させることにもつながるでしょう。行き詰まりを感じている企業ほど、ぜひ取り入れたい制度です。

 ノー残業デーと似たものにプレミアムフライデーもありますが、こちらは毎月の最終金曜日の退勤時間を15時もするというものです。しかしこちらは所定の労働時間を削ってオフの時間を作っているため、その分の労働時間をどこかに振り分ける必要もあります。必ずしも労働時間削減になるわけではない点に注意しましょう。

 一方のノー残業デーならば、明らかに働きすぎを防止することも可能です。ただし、それはアナウンスを的確に行い、社員の気持ちを自然にノー残業デーに向けることができた時だけに限ります。ぜひ、オフィスBGMによるアナウンスを活用して、ノー残業デーのメリットを最大限活かせるようにしてみてはいかがでしょうか?社員1人1人の生活の質と、会社組織そのものの力を同時に向上させることができるというのは、なかなか他にはないものです。コスト削減や業績アップのためにもぜひおすすめします。



新着記事